ミギマキ

スズキ目タカノハダイ科

2021.8.13:投稿



【分布域】新潟県以南の日本海沿岸、南日本の太平洋岸、伊豆諸島、小笠原諸島、奄美大島。
【生息域】水深の浅い岩礁域に生息する。海藻が生える岩場で多く見られる。
【特徴】淡黄土色の体色に黒色の帯が数本斜めに走る。唇がやや突き出ていて赤色であることが最大の特徴。普通種。尾鰭の上は黄色で下は黒色。
【識別ポイント】同属のタカノハダイ、ユウダチタカノハに似ている。本種のみ唇が赤色であることで区別は容易。
タカノハダイは尾鰭に白色の斑点が散在する。ただし幼魚にはこの斑点はない。タカノハダイの斜めの帯は金色。
ユウダチタカノハは本種と非常によく似ているが個体数は少ない。ユウダチタカノハの唇は赤くない。



ホンソメワケベラにクリーニングされ”恍惚の表情”?を浮かべるミギマキペアー。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2013.02.01 #331

撮影ポイント

田子 沖の浮島根

使用機材

Olympus XZ-1

ミギマキとヒダリマキ

 

ダイビングを始めたばかりの頃、ミギマキがいるなら当然”ヒダリマキ”もいるだろうと、図鑑を捲ったが”ヒダリマキ”は存在しなかった。何故だ〜?!

 

やっと理由が判った。
ミギマキの名前の由来は、体が細長く頭部が尖っていて体側の模様と合わせてネジに見立てた高知県での呼び名が元になっていた。
ネジは右巻きだからだ。

 

本種ミギマキには、「シロタカノハ」「ミコマキ」「オケイサン」など主に和歌山県での呼び名が幾つかある。その中でも気になったのが「オケイサン」という呼び名。

 

これは「和歌山県周参見に、昔おけいと云う女があって、この肴の色彩のように常に濃艶な装をしていたため」(魚類学者、田中成穂の文献より)

 

ん〜!面白いエピソード!   これから海中でミギマキにあったら「やぁ!オケイサン!」と呼びかけてみたい。  笑
しかし、オケイサン!  昔にしては随分とモダンな装でしたね。

データ詳細

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撮影日

2013.02.01 #331

撮影ポイント

田子 沖の浮島根

使用機材

Olympus XZ-1

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