メガネスズメダイ

スズキ目スズメダイ科ソラスズメダイ属

2021.11.14:投稿



【分布域】南日本の太平洋岸、八丈島、琉球列島。
【生息域】成魚はサンゴ礁域の水深12m以浅で見られる。幼魚は成魚よりさらに浅い水深2m前後の場所に生息。
【特徴】幼魚は頭から背鰭にかけて鮮やかなオレンジ色の域がありそこに数本の青いラインが走る。背鰭後方に青色で縁取られた眼状斑がある。尾鰭基底に白色の帯を持つ。
成魚はくすんだような緑茶色をしている。幼魚の時にあるオレンジ色の域は消失する。成魚にも眼状斑は残る。尾鰭基底に白色の帯を持つのも幼魚と同じ。この白色への切り替わりは境界がはっきりしている。
【識別ポイント】名前も姿もよく似たクロメガネスズメダイに似るが、こちらには尾鰭基底に白色の帯はない。




「メガネスズメダイ 幼魚」

幼魚の頃は鮮やかな目立つ色彩をしているが、成魚になると黒色や褐色、或いは灰色や茶色の地味な色になるのがスズメダイ科の魚の常。本種メガネスズメダイもまた然りである。

ただし通常成魚になると消えてしまう眼状斑が本種では残る。
この特徴が和名に”メガネ”が付く理由と思われる。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2016.11.11 #604

撮影ポイント

田子 弁天島

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

幼魚ほど目立つ色彩をしているのはスズメダイ科の魚だけではない。この傾向は他の科の種でも見られる。イロブダイミナミハコフグなどはその良い例だと思う。

 

幼魚こそ目立たない色彩でいた方が生き残る可能性が高いと思うが、そこには何か”秘密”があるようだ。
残念ながら、この”秘密”についてここに書けるだけの知識が私には無い。引き続き調査していきたいと思っている。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2016.11.14 #604

撮影ポイント

田子 弁天島

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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