クロウミウマ

トゲウオ目ヨウジウオ科タツノオトシゴ属

2022.11.18:投稿



【分布域】南日本の太平洋岸、高知県、屋久島、八丈島、琉球列島。
【生息域】河川の汽水域、内湾や沿岸のサンゴ礁域や岩礁域に生息する。水深10m程の所で多く見られるが水深70m近くでも観察例がある。藻場や海藻の多いところで生活している。
【特徴】体色は完全な黒色から茶色や黄色、クリーム色などが見られる。また暗色の斑点や帯を持つものもいる。全長は15cm~17㎝程度。体は隆起のある骨質板からなる体輪で覆われ、頭部と躯幹部はほぼ直角になっていて、強く側偏している。腹鰭や尾鰭はない。吻は管状で細長く、口は吻端に付いている。同属とは頭頂部の形で見分けられる。



「高知県柏島 竜の浜」

クロウミウマはタツノオトシゴ属である。
初めて潜るポイント「竜の浜」で珍しいタツ(竜)に出会った。
もちろん、my新種である。

砂地にまばらに生える藻。
そこに小さな生き物が2個体、俯き加減にゆらゆらと佇んでいた。


冒頭には名前に相応しく”黒っぽく”見え、体形が分かり易い写真を選んだ。
砂地の平線?で分かる通り、カメラを斜めに構えて、直立しているかのように写した。
実は、口が砂地に付くほど下を向いている。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2022.11.12 #1204

撮影ポイント

柏島 竜の浜

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

自分の目で見たクロウミウマの色や姿勢は、この写真の方が実際に近い。

 

クロウミウマは口に歯はなく、管の様な口で吸い込むように採餌する。

 

尾鰭はないが、底性で尾部を海藻などに巻き付けて、体を固定して、甲殻類や小魚、動物性プランクトンを摂食する。

 

 

参考写真:同じ時の同じ個体たち。
どの写真にも背後に同じ色のものが写っているが、同じ場所に2個体が10数㎝の間隔で並んでいた。

 

雄の方が雌より遥かに体が大きく、雄は腹部に育児嚢を持っている。
私が見た2個体はそこまで体の大きさに差があったようには見えなかった。
もしかしたら、未だ成魚ではない幼い個体だったのではないかと思う。

 

雌は雄の育児嚢に産卵し、3~4週間で孵化する。

 

尚、本種は国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストには絶滅危惧種(VU)として指定されている。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2022.11.12 #1204

撮影ポイント

柏島 竜の浜

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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