クロシオイロウミウシ
イロウミウシ科ミスジアオイロウミウシ属

2025.5.20:投稿
【分布域】フィリピンと日本からのみ知られる。
【特徴】体地色は白色。外套膜最外周から白色、幅の広い黄色、白色の白帯がある。その内側は水色で、その領域に鉄紺色の縦線が3本入る。触角と二次鰓は橙色。
「クロシオイロウミウシ」
この個体、海の中では「タイヘイヨウウミウシ??」と紹介された。
”タイヘイヨウウミウシ”の名に私は色めきたった!
8~10年前だろうか、沖縄本島の海で「タイヘイヨウかな?」と紹介されたことがある。
家へ戻って写真を精査すると、結果何者なのか分からず迷宮入りとなった。
こうしたことは何故か記憶に強く残る。
その記憶のせいで”タイヘイヨウ”の名に過剰反応した。
今度こそは!と図鑑の写真と自分が撮ってきた写真を見比べてみた。
またしても私の頭には???が点灯した。
今回はタイヘイヨウウミウシではないと、明確に思った。
撮った写真の個体の外套膜最外周に白色の細い帯がある。
タイヘイヨウウミウシの最外周は橙黄色のはず。
ウミウシ女王?ウミウシ見つけ名人?のM子さんに聞いてみた。
即座に一発回答だった。
「これクロシオイロウミウシよ」と。
そんな名前は聞いたことがなかった。
即、ウミウシ図鑑を調べた。
な、な、なんと。
タイヘイヨウウミウシと同じページ、その直ぐ下に本種・クロシオイロウミウシが掲載されていた。
改めて、自覚、自戒。
私の目は節穴。
不注意過ぎる。
一体全体、図鑑の何処を見とるんじゃ~と、大いに反省した本種・クロシオイロウミウシ。
参考写真:同じ時の同じ個体。
データ詳細

撮影日
2025.03.14 #1499
撮影ポイント
石垣島 竹富南 トカキンの根
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)