クロエリサンゴガニ

サンゴガニ科ヒメサンゴガニ属

2024.8.18:投稿



【分布域】小笠原諸島、奄美大島。
【生息環境】サンゴ礁の礁原や礁斜面に生息する。ミドリイシ類やハナヤサイサンゴ類の枝の間などで見られる。
【特徴】体色は雌雄や成熟度で差がある。雌は茶褐色、雄はややくすんだ乳白色で、甲の前縁から前側縁にかけて蛍光色の青緑色の細線で縁取られた黒褐色の帯がある。歩脚の前節の末端に黒褐色の斑点がある。額は幅広い。小型種。


 




「Google レンズ」

この写真のカニ、海の中では「ヒメサンゴガニ」と紹介された。
ところが、この「ヒメサンゴガニ」はなかなかの”くせ者”!

(ザ・)ヒメサンゴガニ(学名:Tetralia glaberrima)をはじめ、「ヒメサンゴガニ属の一種」と呼ばれる種が数種類、いやもっといるかも知れない。
写真の個体はその中の誰なのか?どの種なのか?

はて?さて、困ったものだとお手上げ状態。
しばらく放置しておいた。


そして、すっかりこのカニのことは忘れていた。
記憶の底に沈んでいたはずのこのカニ(写真)のことを、ふと思い出した。

そこで
試しに「Google レンズ」にお伺いをたててみた。

すると私が撮った写真の個体とドンピシャの画像が出て来た。
歩脚にある黒点、爪の先がやや赤みをおびているところ、甲の前辺りに黒褐色の帯があるところ。
画像を表示して、そのサイトを訪ねてみると、
名前は「クロエリサンゴガニ」だった。


甲殻類の図鑑にも、確かに「ヒメサンゴガニ」のページを更にもう1枚捲ると「クロエリサンゴガニ」が掲載されている。
ただ正直、図鑑に掲載されている写真の個体には「前節の末端に黒褐色の斑点」が見当たらない。爪の先も赤くはない。
しかし、説明文にある特徴は合致する。


図鑑のクロエリサンゴガニの説明文から、雌雄の体色の違いからクロエリサンゴガニの雄だと判明した。



Google レンズ!なかなかの優れものらしい(笑)
これからも頼りになりそうな気がする!

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2023.11.23 #1344

撮影ポイント

田子 弁天島

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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