コジカイソハゼ

スズキ目ハゼ科イソハゼ属

2021.8.12:投稿



【分布域】口永良部島、奄美大島、喜界島、石垣島、西表島。(高知県柏島、伊豆半島)
【生息域】サンゴ礁域の礁湖に生息する。サンゴの根の下やユビエダハマサンゴの下などに単独で見られる。生息水深は3〜15m。
【特徴】脊柱上縁の白色の縦列斑は胸鰭上部から8個ある。体側にある小赤色点は体背側だけに偏らず全体に分布する。


*図鑑『日本のハゼ』の本種の分布域には記載されていないが、実際に撮影した地名(高知県柏島、伊豆半島・田子)も追記した。





「名前の変遷」

本種との出会いは2018年6月のオーシャン初柏島ツアー。
たまたま、このツアーには写真好きが集まっていて、夕食後はその日撮ったそれぞれの写真を見ながら種を特定したり、上手な写真を見せて貰って刺激を受けたり、いつもとは一味違ったツアーの夜を過ごした。

そのツアー初日の夜、早くも話題に上ったのが本種だった。
引率インストラクターのミカちゃんを中心に、図鑑と写真を見比べて書かれている特徴などから
「イソハゼ属の1種ー4」と特定された。

柏島の海には本種の個体数が多いらしく、二晩目には他の何人かも本種を撮ってきていた。
そしてこの夜からは、初日に本種を撮った人の名前に因んで「ショウダイSP」とニックネームが付き、こちらの方が定着した。


2020年8月、田子の白崎で「ショウダイSP」と思わぬ再会を果たした。
「ショウダイSP」は「コジカイソハゼ」という和名がついていた。
田子のショウダイSPと対峙しながら「可愛い良い名前をもらったね!」と声をかけた。


2021年、16年振りに新訂・増補された図鑑『日本のハゼ』にも「コジカイソハゼ」として掲載されている。
因みに和名「コジカイソハゼ」は体側全体にある斑点を子鹿の体にある斑点に見立ててのもの。



「イソハゼ属の1種ー4」→「ショウダイSP」→「コジカイソハゼ」



参考写真:2020.8. 田子 白崎

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2018.06.23 #814

撮影ポイント

柏島 民家下北

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「コジカイソハゼの雌雄」

 

図鑑『日本のハゼ』には文章として書かれていはいないが、雄の第1背鰭1〜3棘は糸状に伸長し、雌の背鰭は伸長しないことが掲載されている写真から理解できる。
従って、この写真の個体は第1背鰭1〜3棘が伸長しているので「コジカイソハゼ 雄」と判断できる。

 

冒頭1枚目の写真の個体は背鰭の棘が伸長していないので、「コジカイソハゼ  雌」

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2020.12.06 #942

撮影ポイント

柏島 民家下北北

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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