キカモヨウウミウシ

イロウミウシ科アデヤカイロウミウシ属

2021.3.23:投稿


『桜の森の満開の下』

坂口安吾の短編小説。

『堕落論』や『白痴』と共に坂口の代表作と言われている。

また本作と『夜長姫と耳男』を合わせて原作とした、野田秀樹 作・演出の『贋作 桜の森の満開の下』という舞台があった。

2018年の再演は、深津絵里(夜長姫)と妻夫木聡(耳男)の主演で東京芸術劇場で上演され、私も観る機会を得た。

小説からも舞台からも、強いインパクトを受けた。その余韻は今も心の中にしっかりとある。


このキカモヨウウミウシ、今まさに「桜の森の満開の下」へ足を踏み入れようとしているのだろうか。。。




今年は”桜の満開”をこの写真と共に待った。

データ詳細

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撮影日

2015.12.09 #532

撮影ポイント

田子 沖の浮島根

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

キカモヨウウミウシは私が好きなウミウシだ。どこが好きかと言えば、シックな大人っぽい色合い、派手でなくさり気無いところ。
また遠因として、数学の幾何の証明問題とかを解くのが好きだったので、名前も気に入っている。

 

背面の地色は白色。そこに白色の突起があり、一見イボウミウシ系にも見える。さらに黒褐色の網目状の幾何模様の線が入る。
触角と二次鰓の上半分は若草色で根本は白色。外套膜の外縁はごく細い紫色の線で縁取られている。

 

やや幅広になる外套前縁を上下に打ち振りながら移動するそうだ。
今度、その辺を意識して観察してみようと思う。

 

「一見イボウミウシ系にも見える」と上に書いたが、図鑑(ネイチャーウォッチング・ガイドブック)を良く読むと以下のように記載されている。
「よく似たコイボウミウシとの、双方とも有毒なミューラー型擬態と思われる」(抜粋本文まま)

 

擬態や共生関係には、色々と学術的な「型」があるようで、難しくて素人がついていくのは大変だ。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2018.12.11 #756

撮影ポイント

田子 沖の浮島根

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

上2枚は西伊豆・田子の沖の浮島根での写真。
この3枚目と下の参考写真は奄美大島・手広海岸でのもの。

 

この写真青(緑)被っている。おそらく奄美大島の海の明るさに、シャッタースピードの設定が対応出来てなかったのだと思う。その辺も含めて思い出深い。古い写真のダメなところも、個人的には愛おしい。

 

この個体の触角と二次鰓は橙色。撮影地と触角や二次鰓の色とに因果関係があるのだろうか?分からない。温かい海では橙色とか、〇〇以南ではとか、傾向があるのなら面白い。

 

参考写真の個体は幼体なのだろうか? 本当にキカモヨウウミウシなのかと疑った。
「世界のウミウシ」というウェブサイトには沢山の写真が掲載されていて、私のこうした疑問を解決してくれて有難い。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2013.05.06 #352

撮影ポイント

奄美大島 手広海岸

使用機材

Olympus XZ-1

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