カンザシヤドカリ
ホンヤドカリ科カンザシヤドカリ属
2022.12.25:投稿
【分布域】伊豆諸島、紀伊半島、屋久島、琉球列島。
【生息環境】水深3~15mのサンゴ礁に生息。塊状サンゴにカンザシゴカイ類が開けた空の棲管に住んでいる。
【特徴】体色は緑がかったクリーム色。はさみ脚に2~3条の褐色の縦縞がある。通常、掌部に3条の縦縞が入るが、まれに4条入る個体もいる。はさみ脚は右側の方が大きい。眼柄は暗赤色で黄色の縦縞が入る。眼は黒地に黄色の点が散在する。第2触角には羽状の毛が生えていて、これを振ってプランクトンなどを捕らえて摂食する。
「貝を持たないヤドカリ」
カンザシヤドカリも宿を借りていることに間違いは無い。
が、通常のヤドカリ達の様に貝を宿主にしていない。
塊状のサンゴの穴(棲管)に住んでいる。
ヤドカリと言えば、宿主の貝と一緒にトコトコ歩いて移動しているイメージが強いが、本種はそうした動きは見せない。
参考写真:同じ時の同じ個体の写真。
本種カンザシヤドカリは第2触角に羽状の毛が生えている。
その羽根を振って獲物(プランクトン)を捕らえて摂食する。
カンザシヤドカリは釣り人なのか?!
その羽状の毛にピントを合わせた(たまたま合った)1枚。
データ詳細
撮影日
2015.10.19 #521
撮影ポイント
水納島 ケーブル
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
「カンザシヤドカリの住まいについて」
カンザシヤドカリは、かなりの確率で美しい場所に住んでいる。
住居には相当の拘りがあると見た!
ハマサンゴ類、薄紫色のアワサンゴ等に住んでいることが多い。
上手に撮れば”絵になる”。
だから逆にハードルが高く難しくもある。
このカンザシヤドカリは「イバラカンザシの塔」の下に住んでいた。
付近には何個体かいたが、高層マンションの様に高い場所の方が人気なのだろうか?
参考写真:2021.10 @屋久島 一湊 タンク下
こちらは平らな低層住居。かなり瀟洒なお住まいだった。
何やら、ふんぞり返っているようにも見える。
データ詳細
撮影日
2020.10.17 #926
撮影ポイント
屋久島 一湊 タンク下
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)