カブラヤスズメダイ

スズキ目スズメダイ科スズメダイ属

2024.2.1:投稿



【分布域】八丈島、屋久島、琉球列島。
【生息域】サンゴ礁域の潮通しの良い礁斜面に生息。水深30m以浅。
【特徴】大群を作る。尾鰭の両葉には黒色のラインがある。ネコ目。腹部は白色。普通種。
私が撮影した時は群れというより数匹だった。





「鏑矢スズメダイ」

カブラヤスズメダイは地域を選べば普通種と言える。
分布域を見ても分かるとおり、何処にでも居るわけではないが国内では八丈島や屋久島、琉球列島等では普通に見ることが出来るらしい。




一方、普通ではないのがその名前。

「鏑矢」(かぶらや)は鏑を先端付けた矢のこと。
では鏑とは何だろう?
木か鹿角で蕪(かぶら)の形を作り、中を空洞にしてそこに数個の穴を開け、矢の先端に付け、矢が飛ぶと音がなるようにしたもの。

紀元前の中国では戦場での合図として使われていた。
日本でも鎌倉時代には「鏑矢」が使われていたことが当時の書物の中の記述にみられる。



さて、カブラヤスズメダイ。
尾鰭の上下両葉にある黒色の帯が、鏑矢の先の二又の鏃(やじり)に形が似ていることから来ているらしい。

スズメダイやマツバスズメダイ、オキナワスズメダイ等の尾鰭にも同じ形が見られる。
どうして本種に、その名が与えられたのかは不明。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2019.10.05 #833

撮影ポイント

屋久島 一湊 タンク下

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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