Java rabbitfish
スズキ目アイゴ科
2022.12.5:投稿
【分布域】小笠原諸島、琉球列島:インド洋~西部太平洋。
【生息域】水深2~20mのサンゴ礁域。群れを作る。
【特徴】体側全体を白色の斑点(上方)と縦縞模様(下方・腹部)が覆う。背鰭と臀鰭は黄色に黒褐色の縞模様。尾鰭は一様に黒褐色。吻と眼の下は黄色。体長は50㎝程。
「日本の海にもいる?!」
サイトによって、本種は日本の海にはいないと書かれている。
しかし、一部では分布域に「小笠原諸島、琉球列島」が加えられている。
いったいどちらが正解なのか。その辺の事をよくよく調べると「小笠原諸島や琉球列島からの生息記録があるが、それは迷い込んだだけと思われる」との記載を見つけた。
当図鑑では、海外種はアルファベット表記、日本の海にもいる種はカタカナ表記。
さて、どう扱うべきか悩んだ。悩んだ末に、ここでは海外種として扱うことにし、取り敢えずアルファベット表記とした。
本種をネット検索して出てきたサイトにこんな記述があった。
「アイゴのくせに結構きれい」笑
「アイゴのくせに」は余計かも知れないが、気持ちは良く分かる。
とても魅力的な色彩の魚だと思う。
世界のダイバー憧れのポイント・Richelieu Rock へ初めて潜った時。
潜降して何分も経たない内に、私は根頭にいた本種を追い掛けていた。ほぼ反射的に動いた。
褒められる行動ではなかったが、多少の言い訳はある。
一目でmy新種だと分かった。初めて見る色彩だったし、私好みだった。。。
もしかすると、もう2度と会えないかも知れない。後悔はしたくない、、、と。
ところがその後、何度もJava rabbitfish を見かけたし、群れているところも見た。
後で考えれば、そんなに慌てて撮らなくても良かった。
この時、それを判断する知識すら持ち合わせていなかった。
本種の英名にあるrabbitfish はアイゴ科の魚のこと。
アイゴの仲間はおちょぼ口で、突き出した前歯の形状がウサギの顔つきに似ていることから英語ではラビットフィッシュと呼ばれる。
データ詳細
撮影日
2022.11.24 #1211
撮影ポイント
Thailand Richelieu Rock
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)