イワサキスズメダイ

スズキ目スズメダイ科イシガキスズメダイ属

2021.7.26:投稿




【分布域】八丈島、小笠原諸島、琉球列島。
【生息域】水深5m以浅の潮通しの良いサンゴ礁や岩礁域に単独で生息。
【特徴】ネコ目。体の背側半分は若草色〜薄い青丹(あおに)色。腹側は白色。体長は5〜6cm。
警戒心が非常に強く直ぐに隠れる。動きも素早い。自分の住処の穴から遠くへは離れない。ウニの穴を隠れ家に使っている。単独で行動。


オリンピックにまつわる生物:第3種目 イワサキスズメダイ



『起』

2012年のGW マイさんの引率で西表島へ行った。女性ばかりの6人旅。今でも鮮明に蘇る楽しいツアーの日々。
そう、この西表島が「イワサキスズメダイ」への長く険しい「旅」の出発の海となった。


『承』

2016年の7月末 八丈島の海で初めて潜った。
八丈島のメインポイント・ナズマドの浅場は、あの「イワサキスズメダイ」が居そうな匂いがプンプンしていた。
龍くん(インストラクター)に「イワサキスズメダイが居たら教えてね」とお願いした。

ナズマドは充実したマクロネタがそこかしこに溢れていて大忙しだった。
そんな時、龍くんが寄ってきてスレートを見せた。
「バルセロナ 金 いますよっ!」と書いてある。
バルセロナ? 金? 私の頭の中に幾つ「?」マークが並んだだろう。

バルセロナ・オリンピックの200m平泳ぎで、当時中学2年生の岩崎恭子が金メダルを獲った。(因みにバルセロナ・オリンピックは1992年。この年から遡ること24年前)
そこを踏まえて龍くんのスレートを翻訳すると「イワサキスズメダイ いますよっ!」となるらしい。

八丈島のイワサキスズメダイも直ぐに石の隙間に逃げ込んだ。1回もシャッターを切ることさえ出来なかった。

エキジット後「も〜う!すぐには分からなっかたよ〜」と龍くんにクレームを付けながらも私は楽しげだった。
こうした龍くんがスレートに書く文?感性?が実は好きだった。しかし、龍くんの抜群の記憶力についていくのは骨が折れる。岩崎恭子が金メダルを取ったのがバルセロナ・オリンピックだと、どうして覚えていたのだろうか?
またしてもイワサキスズメダイを取り逃がしたが「バルセロナの岩崎さん」のお陰で私の心は明るかった。


『転』

2019年のGW 小笠原  「ここに居ますよ」と教えて貰っても自分の力不足で撮れない種をリクエストし続けるのは、かなりの勇気がいる。
しかし「諦めたらそこで試合終了だよ」との安西先生(By SLAM DUNK)の有名な言葉もあるではないか。

めげずにリクエスト。
撮れる時はこんなものかも知れない。鰭全開。隠れ回る子ではなかった。鰭だけではなく、口も開けて何か言っているような表情。

奇しくもイワサキスズメダイを西表島で初めて見たのも5/4 15時台(2012年)
7年後、小笠原で何とかものにしたのも5/4 15時台(2019年)(冒頭の写真)
単なる偶然だろう。



参考写真:2012.5.4 @西表島 仲の御神島 西のスポット
恥ずかしながらの「イワサキスズメダイ」(と、言って良いのか疑わしいレベル)

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2019.05.04 #794

撮影ポイント

小笠原 弟島 鹿浜

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

2020年 伊豆大島 王の浜 で出会ったイワサキスズメダイ。
小さな個体だったが、小笠原のイワサキさんより私のイメージに近い。

 

残念ながらどの写真も「イワサキスズメダイを撮った」と言える代物ではない。

 

この投稿、『起』『承』『転』で一旦休止。
イワサキスズメダイへの旅は何時何処の海で終着駅に辿り着くのだろうか。

 

ぜひこの投稿に『結』を書き加えたい。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2020.08.28 #904

撮影ポイント

伊豆大島 王の浜

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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