イッテンアカタチ
スズキ目アカタチ科
2023.2.1:投稿
【分布域】本州中部以南。
【生息域】水深80~200mの砂泥底域に生息する。底に穴を掘り、そこを拠点に生活することが知られている。
【特徴】体色は赤色~ピンク色。体は細長く側扁している。背鰭と尾鰭・臀鰭と尾鰭はそれぞれ連続する。背鰭の前方に大きな楕円形の黒色斑が1個あることが大きな特徴。
「my新種・イッテンアカタチ」
この日向かった海は西伊豆・田子。
風が強く、田子の海面は白波が立っていた。
外海のポイント・沖の浮島根は早々に諦め、湾内のポイント・白崎で連続して潜った。
海況が良ければ、白崎尽くし?にはならなかっただろう。
しかしそれがイッテンアカタチを撮るにはラッキーだった。
何が”幸運”を運んで来るか、人知には計り知れない。
一期一会の言葉もある。
本来なら1度の出会いでバシッと仕留めなければいけない。
しかし、悲しいかな。腕に覚えがない。
何度かのチャンスを得て初めてモノに出来る。
”一応”の但し書きが付くレベルながら、イッテンアカタチを撮れたのは、幾つかの”幸運”の助けがあってこそ。
図鑑には、本種の生息水深は80~200mと書かれている。
しかしこの時のイッテンアカタチは白崎の奥、水深約30数mの砂泥底にいた。勿論ここもダイバーにとって決して浅い水深ではない。
複数の個体がいて、頭だけ砂穴からだしているもの、水深15~20m近くまで上がって全身を見せて泳いでいるもの、すっぽり穴の奥へと消え失せたものと様々だった。
冒頭の写真は2度目のチャレンジの時の1枚。
辺りを見回すと、比較的近くに頭を出した本種がいた。フラッシュが届きそうな距離。
ただ残念なのは、名前の由来背鰭の黒斑が写っていないこと。
(その代わり??)歯が見えている。
本種は動物食性で甲殻類、小型魚類、多毛類などを捕食する。
データ詳細
撮影日
2023.01.28 #1232
撮影ポイント
田子 白崎
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)