イラ

スズキ目ベラ科イラ属

2021.8.12:投稿



【分布域】新潟県〜九州の日本海・東シナ海沿岸、南日本の太平洋岸、奄美大島。
【生息域】水深25m以深の岩礁域に生息。潮通しの良い岩礁周辺の砂地や砂礫底がある場所で多く見られる。
【特徴】ベラ科の中では比較的大型。成魚は約35〜40cmほどにもなる。体側には鰓から斜め上へ向かって暗色と白色の帯(斑)がある。温帯域を好む普通種。単独でいるところを多く見かけるが、海によっては大きなハーレムを作るところがある。雌雄の色彩の差はほとんどないが、強いて挙げれば雄の頭部の方が張り出している。
幼魚は深い水深の岩礁斜面の岩陰に単独で隠れていて見つけるのは難しい。



「苛魚」

海中で出会うイラは、のんびりと然したる警戒心もなく泳いでいるように見える。

「イラ」という和名の由来は、釣り上げた時「イライラしている魚」であることからだそうだ。
どんな魚でも釣り上げられたら当然暴れるだろう。しかしその様子を「イライラしている」と捉える感性が面白い。



イラのような大きさの魚の写真は、デジカメ(〜2015.5)で撮った写真に頼っている。
カメラの機能や使用レンズだけが原因ではない。私自身が地味な魚・普通種に対してデジカメを手にしていた頃の方が今より貪欲だった。
初心に戻らなくては。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2012.12.24 #330

撮影ポイント

伊東 白根南

使用機材

Olympus XZ-1

イラ  幼魚

 

イラの幼魚には、背鰭に大きな眼状斑がある。体側には乱れた横帯がある。

 

イラの成魚にはかなりの頻度で会うが、幼魚の存在には気付き難い。この写真はそうした意味で貴重な1枚。

 

参考写真:2021.1.24 @田子 白崎
”若魚”位の世代かな?と思ったが、図鑑『ベラ&ブダイ』では”幼魚”として同じような個体の写真が掲載されている。体長4cm位。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2015.12.10 #533

撮影ポイント

大瀬崎 湾内

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

この写真を単発で見て、イラだと分かる人は相当マニアックだと思う。

 

イラのような大きさの魚もしっかり撮れるようになりたいと思って、チャレンジするが結局こんな1枚になってしまう。
チャレンジ⇄失敗から何かを掴まなくては。転んでもただで起き上がってはいけない!!!  笑

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2020.12.06 #939

撮影ポイント

柏島 民家下北北

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

コメント

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