イナズマヒカリイシモチ

スズキ目テンジクダイ科

2021.6.24:投稿



【分布域】高知県柏島、屋久島、沖縄県沖縄島・水納島。
【生息域】やや水深の深い岩礁域やサンゴ礁域に生息する。ウミカラマツやトゲトサカなどの群生するところを好む。
【特徴】頭は大きく丸みがある。体色は銀色で体側には薄桃色(薄茶色)の不規則な斑紋がある。体の腹側に発光腺が走る。体長はおよそ4cm程。


本種イナズマヒカリイシモチの分布域はニューギニアやインドネシア。そして日本での初めての記録が高知県柏島であり、ここが北限とされている。ちなみに日本での2例目の記録は沖縄県水納島。


柏島へ初めて行ったのはダイビング本数20本台の時。
当時高知市内に住んでいた義父が「ダイビングをするなら是非柏島へ行くと良い」と勧めてくれた。地元高知新聞の柏島に関する記事も切り抜いていて見せてくれた。義父の心遣いが嬉しかったのを今も覚えている。
その後、夫の友人男性2名を含めて4人で柏島へ行ったが、当時はあまり余裕もなく生物どころではなかった。もちろんカメラも持っていなかった。猫に小判、ブタに真珠状態だった。


2018年。10数年振りに訪れる柏島。
予習に抜かりはなかった。見たい・撮りたい魚のリクエストを引率インストラクターのみかちゃんに提出した。
当然そのリストに本種イナズマヒカリイシモチも入っていた。

柏島へ到着日の2本目。海の中は流れがあった。
みかちゃんが呼びに来てくれた。付いていくと、私の目の前にイナズマヒカリイシモチは居た!!
写真はその時のもの。

お目当はガンガゼの棘の中にいた。初対面の印象は強く残り、イナズマヒカリイシモチはガンガゼの側に居るものと勝手に決め込んでいた。


参考写真:リスト下から4行目。本種の名前がある。これはリストの2枚目。今から思うと随分と欲深いリクエスト。絵や備考の書き込みはみかちゃん。ダイビングや海、そして生物に熱いインストラクター。みかちゃんあってこその柏島ツアー!!

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2018.06.13 #705

撮影ポイント

柏島 民家下北北

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「降 臨! イナズマヒカリイシモチ!! 」

 

この年、柏島到着前から「イナピカの口内保育が見たいネ」と皆んなで話していた。
ところが口内保育どころか姿すら見ることも出来ない。既に、ここまで1時間越えのダイブを9本潜っていた。
イナピカは何処へ行ってしまったのだろう?と訝しく思い始めていたその矢先だった。

 

何とも綺麗な所に住むイナズマヒカリイシモチ!
この個体、イナピカ達の中のセレブだろうか?!  
眩しい程に輝いて見えた。そして口元や眼の下には銀色の小さな粒が透けて見えている。イナピカの卵達。
この時期に観察されるテンジクダイ科の魚達の「口内保育」だ。

 

しっかり、焦(じ)らせて、待たせてからの、華麗な登場!! さすがに、役者が違う!!

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2021.06.12 #1013

撮影ポイント

柏島 民家下北北

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

イナピカ!

 

最早「イナズマヒカリイシモチ」などと長ったらしい名前で呼ぶ間柄ではい。
我々?!の距離は縮まっている。イナピカ!愛情と親しみを込めてそう呼ぶ。

 

充分焦らされてから登場したイナピカは、その後あっちにもこっちにも状態。とは言いながら、ポイントは全て民家下北北。

 

参考写真:この時も映える場所にいたが、接触不良でフラッシュがたけなかった。ウ〜何とか工夫して撮った1枚。

奄美大島で出会ったセノウヒカリイシモチは本種の近い仲間。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2021.06.13 #1016

撮影ポイント

柏島 民家下北北

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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