ヒョウモンウミウシ
イロウミウシ科アデヤカイロウミウシ属
2021.7.10:投稿
【分布域】西太平洋、南太平洋。
【特徴】体地色は白色。外套膜は暗青色の線で縁取られる。その内側には白色の帯がある。さらにその内側は茶褐色。背面には黒色の不定型な斑紋が散在する。この斑紋は「不出来なドーナツのような紫褐色の斑紋」との表現も見られる。斑紋の周りは白色。
触角は白色で褶葉縁は青紫色で先端へいく程濃くなる。褶葉前後には紫色の縦線が入る。二次鰓は白色で鰓葉の部分は茶褐色。60mmに達する。
【識別ポイント】
本種と同属(アデヤカイロウミウシ属)の「オトヒメウミウシ」との識別は容易。
⑴本種の周縁は細い濃青色の線だが、オトヒメウミウシは最外周縁(青色)の内側に薄紫〜水色の幅のある帯で縁取られる。
⑵本種に比べてオトヒメウミウシの背面は黄色味が強い。本種は茶色〜黄土色〜褐色の印象。
⑶本種の背面の斑紋は「不出来なドーナツ」状で白色で囲まれている。オトヒメウミウシの斑紋は青色で縁取られ丸い。
⑷オトヒメウミウシの触角は橙色で縦線は無い。
一方、同じイロウミウシ科ではあるがアオウミウシ属の「マダライロウミウシ」と本種との識別するのはなかなかに手強い。
⑴マダライロウミウシの背面にある斑紋は丸い形であり「不出来なドーナツ」状ではない。
図鑑によれば他にも識別ポイントはあるようだがポイントはドーナツがあるかないかで。
データ詳細
撮影日
2021.05.04 #986
撮影ポイント
奄美大島 倉崎ビーチ
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
この写真のヒョウモンウミウシは小さな個体だった。
子豹?だったのか?
ヒョウモンウミウシ:学名 Goniobranchus leopards(Rudman.1987)
学名にも豹。
60mmに達する。
データ詳細
撮影日
2021.02.21 #958
撮影ポイント
和歌山県 古座 下の島
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)