ホタテエソ

ヒメ目ホタテエソ科

2023.8.10:投稿



【分布域】相模湾、駿河湾、伊豆諸島、高知県柏島。
【生息域】水深30m~50mの岩礁に隣接する砂底に生息する。
【特徴】体色は腹部は白色で体側にはピンク色の横帯、黄色い縦線が良く目立ち、そこに輝くようなブルーや白色のラインも加わる。円筒形の体で体長10cm程。先端が糸状に伸長した腹鰭で体を支えて、半身を反らせて着底している。背鰭の最前方に黒色の域がある。




「ホタテエソはエソ科ではない!」

知識不足の私は、本種ホタテエソを「エソ科のくせに綺麗な魚」と認識していた。
ところがホタテエソは、ホタテエソ科であってエソ科ではないと今回初めて知った。
1科1属1種の珍しい魚。

エソ科の魚のように、口が深く裂けてはおらず、ホタテエソの口は細くシュッとしている。
そして何よりエソ科の魚達は褐色系の極めて地味な色彩であるのに対して、ホタテエソは明るく華やかな色彩をしている。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2023.08.09 #1307

撮影ポイント

伊東 五島根

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

インストラクターのミカちゃんから連絡を貰った。
「伊東にホタテエソが常駐しているらしいです!しかも、ペアーで!」
「柏島でリクエストしてましたよね」と。

 

当然のことながら、私はこの情報に一も二もなく飛び付いた。
本種にしては比較的浅めの23m付近にいるらしい。

 

急遽予定を組んで貰い、向かった伊東。海面は速い流れがあり、船上ではかつて経験したことがないほどの大粒の雨と波しぶきに叩き付けられた。
しかしそんなことは、ホタテエソの為ならナンノソノ!!

 

対面したホタテエソは、素早い動きでの瞬間移動と一時停止を幾度となく繰り返した。
この日ペアーでは見られなかったが、このまたとないチャンスをモノにすべくシャッターを切り続けた。
10枚ほど撮ったが、背鰭を倒した瞬間やピンボケ写真も混じっていた。

 

決して満足のゆく写真は撮れなかったが、”稀種”と言われる本種ホタテエソをmy新種として自分の図鑑のメンバーに加えられて大変幸せである。

 

高知県の柏島でリクエストしていたことを覚えていて、情報をくれ、海へ連れていってくれたミカちゃんに心からの”感謝”を捧げたい。
ありがとう!

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2023.08.09 #1307

撮影ポイント

伊東 五島根

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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