ホシササノハベラ

スズキ目ベラ科ホシササノハベラ属

2023.7.24:投稿



【分布域】津軽海峡以南の日本海沿岸、南日本の太平洋沿岸、九州東シナ海沿岸、八丈島、屋久島。
【生息域】潮通しの良い岩礁斜面などの水深30m以深に生息する。
【特徴】雌相の体色は鮮やかなピンク色であることが多い。雄相は雌に比べて地味で茶色系である。雌相雄相共に体側背側に白い斑点が多数あるのが本種の特徴。眼から後方に延びる暗色縦線が真っ直ぐに伸びる。雄相の背鰭や臀鰭、尾鰭先端はごく細い青色線で縁取られる。雄相の婚姻色は頭部が鮮やかな青白い色に変化し、尾鰭は黒っぽくなる。雌相の背鰭や臀鰭は黄色。尾鰭は体色とほぼ同じ色彩が続く。
【識別ポイント】本種によく似たアカササノハベラの体側には明瞭な白色斑がないことが多い。眼後方の暗色縦線は胸鰭基底の方へと伸びる。また、アカササノハベラの胸鰭付け根には黒点がある。





「ホシササノハベラ 雌相」

本種ホシササノハベラとアカササノハベラは、かつては同一種として「ササノハベラ」と呼ばれていた。1997年に現状の2種に分類された。

同種であった過去を持つだけにこの2種はよく似ている。

更には、ホシササノハベラの雌雄も明確な差異が少ない。
強いて上げれば、雌相の体色は鮮やかなピンク色で、背鰭と臀鰭は黄色。尾鰭も体色と同じ色が続く。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2012.12.21 #269

撮影ポイント

田子 白崎

使用機材

Olympus XZ-1

「分かり難い方達」

 

背鰭や臀鰭が黄色いことなどから雌相だろう。
ちょっと引っかかるのは、よく見ると鰭の縁に細い青いラインがあること。

 

そもそもベラ科の魚達は雌性先熟。雌相から雄相への途中の個体も存在するから余計にややこしい。

 

この個体は普通に考えたら雌相と言って良いのだと思う。

 

参考写真:2016.9.13 @田子 沖の浮島根
この個体には体側に複数の白色横線がある。
これまた、ホシササノハベラとは別種かと頭を抱えたが。。。
図鑑『ベラ&ブダイ』の本種雌相として掲載されている写真の個体とそっくりである。

 

何事も画一的には判断出来ず難しい。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2015.05.29 #488

撮影ポイント

安良里 沖の根

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「あなたは誰?」

 

体側に多数の白色斑点。体色は茶褐色。眼から後方へ延びる暗色縦線。顔つきはどう見てもベラ科の魚。
ホシササノハベラの雄相であって欲しいのだが。。。

 

腑に落ちない点が。
胸鰭付け根に小青色点が見える。本種にはそこに点は無いはず。
白色斑点の入り方もやや違和感が。

 

2012年、10年以上も前の写真。削除してしまえばスッキリするのだが。。。
それが出来ない自分の性格。涙

 

解明される日が来ることを願うばかり。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2012.02.16 #269

撮影ポイント

田子 白崎

使用機材

Olympus XZ-1

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