ホホスジタルミ

スズキ目フエダイ科

2021.3.27:投稿

ホホスジタルミ 幼魚

ホホスジタルミの幼魚はヤギ類やウミシダの側で見られることが多い。黒色と白色のツートンカラーで、ひと際長い腹鰭を持つ体で泳ぐ様子はダイバーに人気が高い。”映える被写体”としてフォト派ダイバーを惹きつける。

上の幼魚の写真と参考写真はほぼ同じ成長段階のものだがもう少しすると、背中に白色の斑紋が散りばめられる。同属のマダラタルミとは幼魚の時も成魚の時も非常に良く似ている。本種の幼魚は腹鰭が10cm程と長いのが特徴であり判別ポイントになる。

この幼魚期の長い鰭のため、潮流の影響を受けやすく分布域が広いのではと考えられている。

「幼魚は単独で見られる」と図鑑にも書かれているし、私自身の記憶でも単独での出会いが多い。ただ、”多い”と言うだけであって、複数でいる可能性もある。現に参考写真では2個体だった。



下の参考写真は、パラオのビッグ・ドロップ・オフでのものだが、素晴らしい背景に居たこともあり、皆んなで取り囲んで熱心に撮った。


丁度その日の夕食は海沿いのレストランで南国の夜風が心地いい席だった。すぐそばには桟橋も見えた。とりあえず飲み物をオーダーして前菜をつまみながら、楽しい会話が弾んだ。アルコールを飲み干すピッチも早く、メインの料理は何をオーダーしようかとメニューを見てくれていた人が「”今日の鮮魚”というのがあるけど何だろう?」とお店の人に尋ねると「白身のホホスジタルミです」と。

いや〜まさかの展開!! 笑

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2015.10.19 #523

撮影ポイント

瀬底島 パンプキン

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

ホホスジタルミ 若魚

 

白黒色のツートンカラーの幼魚の頃からは、ずいぶん成長した頃。高校生?未だ成魚とは言えない。
体側に幼魚期の名残りの白い斑ら模様が見られる。

 

ホホスジタルミの写真は私の歴代のカメラで撮ったものが揃っている珍しいケース。
・幼魚の写真 Olympus OM-D
・若魚の写真 Olympus XZ-2
・成魚アップの写真 Olympus XZ-1
・成魚ワイドの写真 SONY Cyber-Shot

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2015.03.20 #478

撮影ポイント

Palau Blue Corner

使用機材

Olympus XZ-2

ホホスジタルミ 成魚

 

ホホスジタルミの国内での分布域は八丈島、小笠原諸島、和歌山県、高知県、屋久島、琉球列島。海外では台湾、インド〜西太平洋。基本熱帯域の魚。

 

潮通しの良いサンゴ礁や岩礁域に生息。サンゴ礁外縁の斜面やドロップオフではかなりの数の群れを見ることができる。

 

成魚の眼の虹彩は黄色。鰓の周辺は黄色味を帯びる。本種と似ているマダラタルミの虹彩は黒っぽい色であり、鰓周辺も黄色い色彩はない。
頬には名前の由来でもある細い筋(縞)を見ることができる。ただし、この筋はさらに大きくなると薄く目立たなくなる。成魚は体長およそ40cm前後の大きさ。

 

参考写真:パラオのブルーコーナーの棚上。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2013.02.16 #334

撮影ポイント

Palau Blue Corner

使用機材

Olympus XZ-1

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