ヒラベラ

スズキ目ベラ科テンス属

2024.8.2:投稿



【分布域】八丈島、小笠原諸島、伊豆半島大瀬崎、屋久島、琉球列島。
【生息域】浅い岩礁やサンゴ礁周辺の砂底に生息。
【特徴】雌雄の色彩はほぼ同じだが、雄は眼の後方に斑点が縦に並び、両眼の中心のおでこから口元にかけて青いラインが入る。雌は腹部に赤い網目模様がある。雌雄ともに体側中央辺りに白くぼやけた域があり、その域中央上部には不明瞭な暗色斑がある。幼魚は生息環境に影響を受け、体色のバリエーションに富んでいる。体側に目立った模様は見られない。成魚の体長は18cm前後になる。





「発掘!!」

私がダイビングで撮った膨大な写真は、息子達に貰った外付けハードディスクに納められている。
(期せずして、長男からと次男からと「1TB」のハードディスクをほぼ同時にプレゼントされた(さすが兄弟、考えることが同じか?)そして更には、HDとは違った方式(Cloud系など)でバックアップを取っておくようにとの助言があり、Dropboxにもデータを預けている。

話が横道に逸れた。
その莫大な写真の中には、稀に”貴重な写真”が埋もれていることがある。


発掘!!
そう、正に本種ヒラベラ幼魚は偶然掘り起こされた。



別件で写真のデータを見ていて目に止まったのが冒頭の写真。
恐らく「ホシテンスの幼魚」の写真として、長くスルーされて来たらしい。

「ホシテンスの幼魚にしては、背鰭の前方2棘が短過ぎないか?」
「それに、ホシテンスの幼魚の背鰭2棘は先端が旗状なはず」

写真の個体の背鰭2棘のような特徴(短くて、2棘に長短がない)を持つ魚を探した。
すると、ホシテンスと同じ属、テンス属のヒラベラの幼魚と特徴がドンピシャ!
眼の虹彩が赤色なところ、体に目立った模様がないところもヒラベラ幼魚の特徴と合致する。




いつも海の中でmy新種を探している私。
もしかしたら。。。
膨大な写真の”データの海”には、まだまだmy新種が眠っているかも知れない。



今後、”データの海”をもっと熱心に潜ろうと心に決めた!(笑)








データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2017.10.25 #656

撮影ポイント

黄金崎ビーチ

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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