ヘコアユ

トゲウオ目ヘコアユ科

2021.2.7:投稿


ヘコアユはなかなかユニークな魚だ。薄っぺらな体(側偏した体)で、頭を下にして海の中を泳ぐと言うより漂っている。

写真は沖縄本島・万座を代表する地形ポイント「ホウシュウ」の棚上。

ログブックや撮った写真を確認すると、ドロップオフでアマミスズメダイやカスミチョウチョウウオの群れなどを見て、浅場の棚上へ戻って安全停止中の1枚のようだ。

ヘコアユは南日本の太平洋沿岸、琉球列島に分布している。水深の浅いサンゴの近くや、サンゴ礁周辺の砂底地に生息。ガンガゼの中で擬態していることもある。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2011.09.24 #237

撮影ポイント

沖縄 万座 ホウシュウ

使用機材

Olympus XZ-1

ヘコアユの写真はいずれも、遠くから風景のように撮ったものばかり。

 

近似種のヨロイウオとの判別ポイントについて多くの図鑑では「体に縦線がないものがヨロイウオ」との記述が見られるが、ヨロイウオにも縦線はある。「縦線の色が黒色ならヘコアユ、茶色ならヨロイウオ」とするサイトもある。しかし黒色のような茶色のような色合いが多く、これも判別の決定打とは言い難い。

 

「尾鰭(実際には背鰭の一部)に白い節があり、折れ曲がっているのがヘコアユ」というのが信頼できる判別ポイントのようだ。しかしこれは、海の中や遠景での写真ではなかなか判別が困難と思われる。(上の写真を拡大してみると群れのうち、尾鰭が曲がって見える個体もいれば真っ直ぐ見える個体もいる)

 

因みに、本種ヘコアユは通常は頭を下にして漂っているが、敵に襲われたり危険を感じた時は、体を水平にして素早く逃げるとのこと。
やる時はやるタイプ?!!

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2015.09.19 #508

撮影ポイント

沖縄本島 恩納村 山田

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

コメント

※メールアドレスが公開されることはありません

CAPTCHA