ハワイトラギス
スズキ目トラギス科
2022.12.26:投稿
【分布域】伊豆諸島、相模湾以南の太平洋沿岸、琉球列島。
【生息域】潮通しの良い岩礁斜面やサンゴ礁外縁の砂礫底で見られる。生息水深はやや深い。
【特徴】体色は白色で、体側に幅の広い明赤色の横縞模様がある。第1背鰭は黒色。頬に赤色の縦帯が2本ある。尾鰭基底に2つの赤色の斑点がある。尾鰭は湾入する。
【識別ポイント】本種ハワイトラギスはサンゴトラギスとよく似ている。本種の体側にある横縞はサンゴトラギスのそれより幅が広い。頬の縦帯もサンゴトラギスには無い。
「ヤシャハゼよりハワイトラギス?!」
2016年6月。米国から一時帰国していたSカヨさんと2人で沖縄へ潜りに行った。
沖縄の海をガイドしてくれたのは、勿論Green Grass のムラさん。
3日目の1本目は水納島。
ヤシャハゼ狙い。
砂地の先にヤシャハゼが背鰭をピーンと立ててホバリングしている。
1回2回とシャッターを押すが、ハゼまでの距離が遠くライトが届かない。
間合いを詰めようとしたその時。
横にいたムラさんが、至近距離にいる赤いトラギスを指差す。
確かに、初めて見るトラギス。
それは「ハワイトラギス」だった。
水納島の白い砂地に体の赤が良く映えて美しかった。
当初のターゲット・ヤシャハゼは、機嫌を損ねたらしい。
「トラギスと私のどっちを撮りたいの?」
この時、ヤシャハゼの撮影は惨敗に終わった・・・。
データ詳細
撮影日
2016.06.02 #558
撮影ポイント
水納島 マーメイド
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
「柏島のハワイトラギス」
1枚目の沖縄・水納島のハワイトラギスより、この個体はやや小さく幼い個体だった。
幼い個体は白色も赤色も今一つ発色が悪い。
名前の由来は、ハワイのオアフ島で採取された標本に基づいて記載されたことによるようだ。
学名:Parapericis schauinslandi
英名:Redspotted sandperch
データ詳細
撮影日
2019.06.23 #813
撮影ポイント
柏島 後浜no.1.5
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)