ギチベラ

スズキ目ベラ科ギチベラ属

2024.8.31:再投稿



ギチベラ雄相の黄化個体を撮った。
最後尾に掲載。






2022.8.3:投稿



【分布域】八丈島、和歌山県串本、屋久島、琉球列島。
【生息域】岩礁域やサンゴ礁域に生息する。水深の浅いサンゴ礁の上を広範囲に泳ぎ回っている。
幼魚は単独でサンゴの隙間や暗がりでじっとしているために見つけるのは難しい。
【特徴】雄は黄色や暗色など色彩バリエーションが豊富。雌は体全体が暗色で背面中央に黄色斑がある。成魚の下顎は後方に突き出ている。また、口を著しく突出することが出来る。これは捕食するのに有効である。
幼魚は暗色の体に、眼の周りに白色の放射線状のラインがある。体側には白色の細い横のラインが4本あり、前から1本目と2本目の間の背鰭に1つ、2本目と3本目の間の背鰭と臀鰭に各1、計3つの四角い斑紋がある。




「原点」

ギチベラこそが、当図鑑の原点である。


冒頭の写真、甚だ拙い写真だが、そこが叉懐かしくもある。
2010.7.23 @石垣島 御神崎北 で本種ギチベラの写真を撮った。

帰京後、図鑑『日本の海水魚』を購入。
図鑑の1枚1枚を捲り、上の写真の主は「ギチベラ 雄相」と判明。
1枚1枚捲らなければ、何科の魚かの見当も付かなっかった。

白色の頭部に眼を通る細いラインが特徴的で、図鑑の写真と自分の撮った写真がピタリと一致した。
それは、例えようのない快感だった。笑



それにしても、ギチベラ!
何と人相(魚相)の悪い魚だろう。

人間同様、海の中にも様々な生き物たちが生きている。

誰もレンズを向けない、地味な生き物、見た目の悪い?生き物。
そんな生き物にも、出来れば平等な愛情を持って注目していきたいと、このギチベラの写真を見ながら願った。


Setsuko’s Room の図鑑。
そんな想いで、様々な種の写真を撮り溜めてきた。


今も、その時の想いを忘れていないだろうか?!
改めて自分に問うてみる。




データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2010.07.23 #127

撮影ポイント

石垣島 御神崎北

使用機材

SONY Cyber-shot (DSC-WX1)

「ギチベラ 雄相」

 

冒頭の写真を撮った後、この写真を撮るまでに12年の時が流れた。
ダイブ本数#127から#1156。この間に1,000本以上を潜ってしまった。
撮り直さねばと思いながら、この間にギチベラを1回も撮らなかった。

 

私の中ではこの雄相のイメージが強すぎて、雄相の黄化個体も雌相も幼魚も撮ったことがない。

 

「原点回帰!!」

 

 

参考写真:同じ時の同じポイントの別個体。
この時、ギチベラを撮っているところを皆に見られていたらしい。ボートの上で面白がられた。
私ならではの行動だったらしい。。。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2022.07.16 #1156

撮影ポイント

西表島 トカキン曾根

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「有言実行」

 

この図鑑では「・・の幼魚を撮りたい」「・・の成魚が撮りたい」などと、未撮影のものを撮りたいと宣言していることが非常に多い。

 

言葉に出した以上、ここに書いた以上、実行しなくては”詐欺”まがいになる。

 

上に次ように書いている。
「雄相の黄化個体も雌相も幼魚も撮ったことがない」と。
それは、撮って追加したいと宣言しているようなもの。

 

 

やっと、久米島の海でギチベラの黄化個体を見付けた。
よ~し、撮れたと思ったが、、、邪魔者が入いった。
おそらく、キボシスズメダイ!!

 

”有言実行”というのは、なかなか難易度が高い。

 

しかし、狙わなければ始まらない。
これを機に、雌相や幼魚の色彩を頭に入れた。
「幼魚は、単独でサンゴの隙間や暗がりでじっとしているため見つけにくい」と図鑑に書かれている。
ん~前途多難(笑)

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2024.07.13 #1424

撮影ポイント

久米島 ウーマガイ

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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