フウライチョウチョウウオ
スズキ目チョウチョウウオ科
2022.12.12:投稿
【分布域】南日本の太平洋沿岸、八丈島、小笠原諸島、屋久島、琉球列島。
【生息域】水深の浅いサンゴ礁に生息。
【特徴】体色は白色。体側には「入」の字型に交錯する薄い灰色のラインがある。眼を通る黒色の横帯と背鰭から臀鰭へと続く体後方の黒色の横帯がある。尾鰭の後方にも黒色の横帯を持つ。胸鰭や腹鰭は白色。吻はおちょぼ口で前に突き出ている。眼より前方はやや水色がかった薄い灰色。
「”入”の字型」
フウライチョウチョウウオは体側には”入”の字型のラインがあるのが特徴の1つ。
名前の似ている?ニセフウライチョウチョウウオは横縞模様(横の細いライン)。
見た目が本種に似ているのは、むしろトゲチョウチョウウオだと思う。
こちらも体側にフウライチョウチョウウオと同じ”入”の字型ラインを持つ。
ただし、トゲチョウチョウウオは体後方の黒色の横帯がなく、眼を通る黒帯1本のみ。そしてこちらは成魚になっても背鰭後方に黒色の眼状斑が1つあり、背鰭後方は糸状に伸長(トゲ)する。
数日前に投稿したインド洋に生息する「Indian vagabond butterflyfish」こそ本種フウライチョウチョウウオとの共通項が多い。
名前も似ているし、見た目も似ていると言えば良く似ていると思う。
「Indoan vagabondo butterflyfish」の稿を作りながら、本種フウライチョウチョウウオを未だ投稿していないことに気付いた。
ここ2週間程、インド洋の魚ばかり取り上げてきたが、急遽日本の海に生息するフウライチョウチョウウオを取り上げることにした。
参考写真:2018.11 @石垣島 名蔵湾 スモールワールド
ヤシャベラと並んで食事中の1枚。
データ詳細
撮影日
2022.01.28 #1093
撮影ポイント
和歌山県 須江 内浦ビーチ
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
「季節来遊魚」
フウライチョウチョウウオの幼魚には、伊豆の海でも比較的良く会うことが出来る。その為か、成魚の写真より、幼魚の写真の方が圧倒的に多い。
本種フウライチョウチョウウオは”季節来遊魚”と呼ばれ、冬を越すことのできない魚である。
幼魚には成魚にはない1眼状斑が背鰭後方にある。
2本の黒色の横帯があるのは成魚の時と同じ。ただし、”入”の字型の下のラインが幼魚の頃はぼやけている。
参考写真:2016.10 @江の浦
やや斜めだが正面顔。
何か訴えているように、表情があって気に入っている1枚。
データ詳細
撮影日
2018.10.02 #736
撮影ポイント
黄金崎ビーチ
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)