フトミゾエビ

クルマエビ科フトミゾエビ属

2022.9.2:投稿



【分布域】房総半島以南。
【生息環境】内湾の砂底や砂泥底に生息する。生息水深は5m以深。
【特徴】体は緑褐色で第1~3腹節の下縁に暗赤褐色の小さな斑紋がある。尾扇の縁取りは鮮青色。額角の上縁には9~12の歯、下縁には1つの歯がある。



「海より、スーパーマーケット」

本種フトミゾエビはクルマエビ科に属している。
その姿かたちは、海の中・ダイビングで目撃するエビというより、スーパーマーケットの”鮮魚コーナーで見かける”エビ”に良く似ている。


フトミゾエビを撮ったのは2011年。大瀬崎の湾内。
砂底に着底して何か別のものを見ている時、砂の上に”棒”のようなものだけが見えた。
「何だろう?」と、携帯していた指示棒で突いた。
すると、砂から現れたのが本種「フトミゾエビ」だった。
”棒”はフトミゾエビの”額”だったようだ。

突然目の前に現れたそのエビは、スタスタ歩いて直ぐ近くの藻類の生えた場所に移動して行った。


地味で特段特徴の無いエビに見えたが、図鑑のページを捲ると、写真とドンピシャの種が簡単に判明した。

後にも先にも、この後「クルマエビ科」のエビには海中では会ったことがない。
本種に似た「車海老」を、スーパーマーケットで見かけるのみである。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2011.04.24 #203

撮影ポイント

大瀬崎 湾内

使用機材

Olympus XZ-1

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