フチドリハナダイ
スズキ目ハタ科ハナダイ亜科
2021.5.26:投稿
パラオのブルーホールは世界でも有数の地形ポイント。
自分でも少し意外だが、ダイビングを始めたばかりの頃は”地形派ダイバー”だった。地形好きのDNAはこの体の中に今もしっかり保有している。
しかし、最近の私は「ブルーホール」へ行っても、ホールの壁にへばり付くばかりで”地形”などもはや眼中に無い。
その全ての責任は本種「フチドリハナダイ」にある。
美しいのだ!!! 美しすぎるのだっ!!!
データ詳細
撮影日
2020.03.21 #865
撮影ポイント
Palau Blue Hole
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
【分布域】八丈島、琉球列島。世界では西部太平洋の熱帯域。
【生息域】サンゴ礁域の水深30~60m。潮通しの良い岩礁斜面やサンゴ礁外縁のドロップオフの壁沿いで小さな群れ(ハーレム)を作る。
【特徴】雌雄共に背鰭の3番目の棘条が伸長する。口先は黄色い。
雄の腹鰭は黄色で、赤色からオレンジ色に縁取られる。背鰭も後方の縁は赤味が差す。
本来であれば1枚目か2枚目の写真どちらかのみを選択。片方は参考写真に回すのだが私の本種への偏愛がそれを許さない。
データ詳細
撮影日
2019.03.22 #774
撮影ポイント
Palau Blue Hole
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
フチドリハナダイ雄の婚姻色
実は長い間、この写真のように体がピンク色と赤色のツートンカラー(赤色の縦のラインが入った)の個体が雄で、上2枚は雌だと認識していた。
ところがそれは間違いだった。
私が雄だと思っていたのは「雄の婚姻色」
では普段の(通常の)雄と雌の違いは何処にあるのか?
雌の背鰭と腹鰭は黄色一色だが、雄は腹鰭に赤色の縁取りがある。
ただでさえ雌雄の判別が困難なことに加えて、ハナダイたちは雌性先熟。雌から今まさに雄へと性転換している途中の個体もいる。
正直、お手上げ状態。(1枚目と2枚目の写真は敢えて雌雄の表記は避けた)
参考写真:2014年 @ブルーホール カメラはXZ−1
記憶が間違っていなければ、ホールの壁沿いで上下に激しく泳ぐフチドリハナダイを見つけて、虜になった時の1枚。
もちろんその時は名前も知らなかった。
データ詳細
撮影日
2020.03.21 #865
撮影ポイント
Palau Blue hole
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
“遠慮がちな”婚姻色の雄
この時も私のフチドリハナダイへの”愛”は不変だった!
しかし、哀しいかな!私の強すぎる”愛”はフチドリ達には受け入れられなかった。
カメラを向けると、いや私がそこに存在するだけで、フチドリ達は私から離れていった。
この個体は遠慮がちで優しい心の持ち主だったのかもしれない。なんとか撮らせてくれたのだから。
ほぼ1時間に及ぶダイビングを楽しんで海面に浮上すると、現地ガイドのノゾミさんがゲラゲラと笑いながら「も〜、せっちゃんの殺気が半端ない!ビデオに撮れば良かった〜」と。
私の”愛”は”殺気”に姿を変えていたのだ!(私にはアルアルの現象)
哀しい”愛”の物語。笑
参考写真:フチドリハナダイ雄の薄い色バージョンの個体。これはこれで非常に綺麗。
データ詳細
撮影日
2019.03.22 #774
撮影ポイント
Palau Blue Hole
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
2021.10:追加写真と投稿
フチドリハナダイ 幼魚
「伊東にフチドリがいる」と。
驚きだ!
今までパラオでしか見たことがなかった。勿論、日本にもいる種ではあるが伊豆の伊東にいるとは!!
水深35m。少し窪んだ空間にテンジクダイ科の魚に混じって泳いでいた。
この日、2度目の驚き。
ちっ小さい。小さ過ぎる~!!!
フチドリの幼魚に伊豆で逢えるなんて又とないチャンス。気持ちで負けるんじゃないっ!!と自分に気合を入れた。
撮った画像を見て3度目の驚き。
あんなにチビのくせに、なんと美しいのだ。
こういうのを”双葉より芳し”というのだろう。
参考写真:同じ時のもの。
上の写真は上下を反転、拡大している。
データ詳細
撮影日
2021.10.11 #1056
撮影ポイント
伊東 白根南
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)