ダイトクベニハゼ
スズキ目ハゼ科ベニハゼ属
2022.4.3:投稿
【分布域】伊豆大島、伊豆半島、高知県、沖縄諸島。
【生息域】サンゴ礁域のドロップオフの45m以深に生息する。崖壁の岩穴や崖下の砂底の岩場の暗がりに単独で潜んでいる。
【特徴】第1背鰭の第2棘が糸状に伸長する。吻・両眼の間、眼上縁が紫色になる。腹部を除く鱗に橙色から黄色斑がある。尾鰭に紫色の斑紋が散在する。
速報! ダイトクベニハゼを撮る!
図鑑には「45m以深」と書かれている。多くの観察例は水深50mや60m。
その生息水深から通常、一般のダイバーがお目に掛れるハゼではない。
ダイトクベニハゼが出現しているという井田の海へ、運よく行く機会を得た。
しかも、水深20m後半という願ってもない好条件。千載一遇のチャンス!
なんとか無事カメラにもおさめた。
このハゼの「ダイトク」という名前。
図鑑『日本のハゼ』には「和名は頭部の色彩にちなむ」と書かれている。
ならば「ダイトク」はすなわち「大徳」だろう。
小学生の社会の教科書にも出てくる”アレ”だろうと察しが付く。笑
603年聖徳太子が定めた「冠位十二階」の最高位は「大徳」で、その冠の色は濃紫。
濃紫の冠を頭に戴いたハゼ!
そんな名前の由来を考えると有難味がグッと増す。
参考写真:同じ時の同じ個体の写真。
こんな感じで佇んでいた。体長はせいぜい2~3㎝。
データ詳細
撮影日
2022.04.03 #1116
撮影ポイント
井田
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)