ブリ
スズキ目アジ科
2021.10.16:投稿
【分布域】日本海、北海道~九州の太平洋岸。
【生息域】通常は群れを作り、やや沖合の水深100m程度の中層・低層を遊泳する。季節によって生息海域を変える。成魚は秋から冬にかけて南下し、春から夏に北上、南北に回遊する。
ダイバーが姿を目撃するのは小型のブリで、沿岸や沖合の潮通しの良い岩礁域の中・低層に生息する時。
【特徴】体色は背側は暗青色、腹側は銀白色。その境には黄色い縦帯がある。通常は体長1m・体重8㎏程度。腹鰭は胸鰭より短い。いわゆる紡錘形。(紡錘は原料から糸を紡ぎ巻きとる為の用具で、紡錘形とは円柱形で両端が尖った形をいう)
初撮影!ブリ!
数年前、八丈島でブリを撮影したつもりでいた。それはやや遠くからのシルエットだった。
しかし今回ブリを撮影してみて、両方の写真を見比べると八丈島で撮ったのはその形から「カンパチ」だったことが分かった。
カンパチと本種ブリとでは、頭から吻へかけてのカーブのしかたが明らかに違う。
また、カンパチは間近で見れば頭に「八」の字があり見間違えないが、両者の姿形の違いについて勉強不足も手伝って判断を誤った。
参考写真:2018.11.3 @八丈島 ナズマド
ブリと見間違ったカンパチの写真。
出世魚・ブリ
ブリは成長過程で呼び名が変化し、また地方(関東・北陸・関西・南四国など)によっても違いがある。
最近では養殖物をハマチと呼び天然物をブリと呼び分けたりするようだ。
食材としては馴染み深いが、呼び名などについては案外難しい。
データ詳細
撮影日
2021.10.11 #1058
撮影ポイント
伊東 白根中
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)