ツマベニホンヤドカリ
ホンヤドカリ科ホンヤドカリ属

2025.6.11:投稿
【分布域】北海道:ロシア。
【生息域】水深10mまでの浅い水深の、岩礁域の斜面や転石の隙間で見られる。
【特徴】体色は茶褐色。長毛が密生している。はさみ脚の掌部には顆粒突起が散在し、爪先は赤い。歩脚の地色は薄茶色で、各節に茶褐色の横縞があり、指節先端は赤い。眼柄は茶褐色。若齢個体は体色に変異があり、白いものと黄色いものがある。
「決め手は、眼と分布域」
潜りに行った海で撮影してきた生き物を、手持ちの図鑑と見比べて種を特定する作業。
これが私にとっては、陸に上がってからの大いなる楽しみとなる。
図鑑『ヤドカリ』には200種が掲載されている。
先ず、はさみ脚に着目。
左右の大きさが同じならヤドカリ科。
右足が大きければホンヤドカリ科。
写真の個体は右足が大きいのでホンヤドカリ科。
次に今回着目すべきは眼。
下の参考写真を見て頂きたい。
眼には横縞(線)が2本ある。
特徴的である。
が、これだけでは特定出来ない。
さりながら、絞り込みは可能
次に。
写真の個体を撮影したのは水温6℃台の海。
北海道の羅臼の海。
分布域に注目!
本種ツマベニホンヤドカリの分布域は北海道とロシアと図鑑には記載されている!
ツマベリホンヤドカリの特徴と写真の個体との齟齬はない。
念のため、他に同じような条件の種はいないか確認する。
間違いない!
こうして、目出度く本種と特定出来た!!(笑)
データ詳細

撮影日
2025.05.23 #1522
撮影ポイント
北海道 羅臼 ローソク岩(ゲストハウス前)
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)