ベニシボリガイ
ベニシボリガイ科ベニシボリガイ属
2020.12.13:投稿
ベニシボリガイを図鑑で初めて見た時、なんと可愛いウミウシだろうと思った。まるでキャンディみたいだ。
貝殻部分は卵型で白色の地に赤色の細い線が螺旋状に3本、その間には「〜」の様な縦縞模様。軟体は白っぽい半透明、それを青味がかった白色の線が縁取っている。正面の半透明の部分を頭楯(とうじゅん)と呼ぶ。その間に見える小さな2つの黒い点が目。外套膜も同じく半透明に白色の縁取り。
通常、浅場の転石混じりの砂地に潜っている。ベニシボリは砂を手でサラサラとすくって探す。こうして探すことをダイバーは「ベニしぼる」と呼ぶ。笑
時期的にも場所的にも出現可能性が高いと思い、伊豆海洋公園へ行った時「ベニシボリを正面から撮りたい」とリクエストした。
この日のガイドはミカちゃん。
ベニしぼる前に先ず、初めて見る魚を紹介してくれた。それは砂地と岩の細い隙間の奥、まさに暗闇に居るヤミテンジクダイ。案外難易度が高く撮るのに苦労していた。
その間にミカちゃんは、もう1人のゲスト(あいちゃんという若いお嬢さん)を連れて「ベニシしぼって」いたらしい。結果見事に見つけ出した。が、そのベニシボリは結構な速さで動くので、あいちゃんをベニシボリの見張りに付け、別の場所でヤミテンジクダイを撮っていた私を呼びに来た。
こうしてあいちゃんの協力も得て、ベニシボリガイの正面からの写真を撮ることが出来た。
参考写真説明:
殻頂(かくちょう)方向から撮ったベニシボリガイ。目のある方を正面とすると逆方向。
データ詳細
撮影日
2019.01.29 #761
撮影ポイント
伊豆海洋公園
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)