アオブダイ
スズキ目ブダイ科アオブダイ属
2023.6.16:投稿
【分布域】東京湾~九州南岸の太平洋沿岸、屋久島、トカラ列島、山口県豊浦、九州北岸・西岸。
【生息域】潮通しの良い岩礁に生息。
【特徴】体色は雌雄共に青色。雌の方がくすんだ青色をしている。雄の頭部はこぶ状に突き出る。また頬にある黄緑色の斑紋は個体により濃淡が見られる。雌や若魚の体側には白色の斑点が見られることもある。胸鰭以外の各鰭は青色の縁取りがある。幼魚は茶褐色の体色で体側には幅が均一な白い縦のラインが2本走る。胸鰭付け根は黄色い。
「アオブダイ 雄相」
アオブダイの雄相は名前通りの青い体に頭のこぶが特徴的で遠くからでも認識し易い。
分布域も広く、見る機会は自ずと多い。
ところが、アオブダイ成魚の写真は10年以上も前のものが2枚のみ。
しかも雌相は全く撮っていない。
今、改めて図鑑を確認するとアオブダイの雌相には時々会っている。
近々チャンスはあるはず!
ところで、本種は警戒心が非常に強い。危険を感じ取ると白い煙の様な糞を流しながら逃げて行く。
図鑑によると外敵への”目くらまし”の効果を狙っているとの説もあるそうだ。
この習性はブダイ科の魚にはありがち。ただ、同じブダイ科のイロブダイは”目くらまし”の術は使わず根の隙間に逃げ込むタイプだそうだ。
データ詳細
撮影日
2010.09.04 #138
撮影ポイント
田子 沖の浮島根
使用機材
SONY Cyber-shot (DSC-WX1)
「アオブダイ 幼魚」
ブダイ科の魚の幼魚には本種の幼魚との”そっくりさん”が数種類存在する。
胸鰭付け根の黄色い斑紋が識別ポイントだが、海中で見分けるのは困難。
データ詳細
撮影日
2017.10.08 #652
撮影ポイント
屋久島 一湊 タンク下
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)