アンナイボウミウシ
イボウミウシ科アデヤカイボウミウシ属
2023.7.20:投稿
【分布域】インド・西太平洋。
【特徴】体地色は青色で、背面には微細な突起が密に入る。背面には3本の隆起線が縦方向にある。この隆起線の間と外側の4ヶ所に黒色の縦線が入る。中央の2本の縦線は前方で繋がるが、後方では繋がらない。触角は半透明の白色で褶葉の内側が黒色になる。20mmに達する。
「喧嘩別れ??」
広大な海の中で奇跡的に出会ったであろう2個体。
一見、ペアーのようでもあるが。
逆方向へ進んで、両者には距離が出来ている。
喧嘩別れでもしたのだろうか?
それとも、交接後別々の道を選んだのか?
ウミウシが広い海の中で出会えるメカニズムは。
ウミウシはナメクジに近い生き物。
ウミウシもナメクジの様に動いた跡には粘液が残っている。その粘液にその種特有の成分が含まれていて、同じ種のウミウシはその成分(フェロモン)に反応して追いかけて行き、出会いを果たす。
この匂いを感じ取るのが、ウミウシの触角や口触手である。
人間やその他の「雌雄異体」の場合、好き嫌いなどの相性があったりして、出会いがあったからと言って必ずしもペアーになる訳ではない。
一方、ウミウシは「雌雄同体」。
出会えばほぼ100%、種を残すために交接へと至る。
どうやら写真の2個体、喧嘩別れではないようだ。
邪推であった!(笑)
データ詳細
撮影日
2023.07.17 #1298
撮影ポイント
神津島 裏作根沖
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)