アカネコモンウミウシ
イロウミウシ科アデヤカイロウミウシ属
2022.1.14:投稿
【分布域】西太平洋。
【特徴】体地色は白色。背面の中央は赤褐色で、その上に暗色斑が散在し、更に白色の細点が密に入る。背面周縁部は白色で黄色と紫色の斑紋が入る。最外周縁部は紫色で縁取られるが途切れたり、点状になったりする。触角の基部は半透明の白色で褶葉部は褐色。触角の褶葉には白色の細点が密に散布する。先端は乳頭状に尖り白色になる。二次鰓は薄茶色で軸は褐色で縁取られる。
「アカネコモンウミウ」と同じイロウミウシ科のアデヤカイロウミウシ属に所属する「コモンウミウシ」と「ヒメコモンウミウシ」はお互いに良く似ている。
コモンウミウシとヒメコモンウミウシはシンプルな色彩が私好みである。
本種の背面周縁部は他の2種と同じような色調だが、中央部が「あかね色」で覆われていて艶やかだ。
”あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る”(万葉集・額田王)
”紫野 にほへる妹を 憎くあらば 人妻ゆゑに 我れ恋ひめやも”(万葉集・大海人皇子)
学生時代、古文は大嫌いだった(漢文は嫌いではなかった)
しかし、流石にこの問答歌は有名なので覚えている。
大海人皇子が弟で天智天皇(中大兄皇子)とは兄弟。
額田王、元は大海人皇子の妻で子供もいた。が、後に天智天皇の妻になった。
複雑過ぎる人間関係!
「アカネ」繋がりで不得意なミソヒトモジを出してきたが、”あかねさす”は「枕詞」で特に意味はないとか。
意味が無いとか言われると、オチの持って行き所がなくなる。梯子を急に外さないで欲しい。
だから?!
古文は昔から嫌い!!
(アカネコモンウミウシは嫌いではない)
参考写真:2015.7 @伊東 白根南
手前の触角ではなく奥の触角にピントが行っているところが不満な1枚。
データ詳細
撮影日
2020.08.28 #902
撮影ポイント
伊豆大島 秋の浜
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)