ベニキヌヅツミ
巻貝の仲間 ウミウサギ科
2024.8.26:投稿
【分布域】房総半島、三浦半島、伊豆半島、紀伊半島、能登半島、九州、奄美大島、沖縄県。
【生息域】潮間帯~50m(250mの深所まで)
【特徴】殻高は13~57mm。殻は細長い紡錘形。殻色は変異に富み、赤色系や褐色、オレンジ色、白色。通常、中央付近に1本の淡色帯がある。軟体は殻色と同色の部分をベースに、白色から黄色の小さな突起と濃色の小斑を全体に有するが変異が多い。ホストの選択性もかなり広い。
「美しい普通種!」
ベニキヌヅツミはまるで海の中の宝石のように美しく輝いている。
ホストのポリプが開いていたりすると、相乗効果で更にその魅力を増す。
そんな本種ベニキヌヅツミの投稿が今頃(HP開設から3年9ヶ月)になってしまった。。。
やっと重い腰を上げて本種ベニキヌヅツミの投稿の準備に取り掛かった。
何故、腰が重かったのか?
理由は2つ。
①やたらと本種の写真は多い。
②ベニキヌヅツミなのか、シロオビキヌヅツミなのか区別が付かない個体(写真)が多い。
対処法
①は時間を掛けて対処すれば何とかなる。
②は疑わしい(判定出来ない)写真は切り捨てる(没にする)。
種によっては、たった1枚しか写真がないこともままある。
そうした意味では贅沢な悩みではあるが、20枚弱もあるとかなり持て余す。
しかし、これは本種がいかにポピュラーな種であるかを物語ってもいる。
このあと、紆余曲折があるのだが沢山の写真をアップした。
よろしくお付き合い頂きたい(笑)
参考写真:2016.4.22 @伊東 満根
冒頭の写真の個体は赤色系、こちらの個体はオレンジ色系。
体色も褐色や白色など含めて変異が多い。
データ詳細
撮影日
2016.06.18 #563
撮影ポイント
田子 田子島
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
「ショック!」
今回、落ち着いて図鑑を読み直した。
信じられないことが「ベニキヌヅツミ」の項に書かれている!
「本種(ベニキヌヅツミ)は、よく知られるシロオビキヌヅツミと同じもので、浅海域にとてもポピュラーなキヌヅツミの1つである」
「ホストの選択性はかなり広く、それに伴いバリエーションも豊富なために、多くの異名、またはそうだと思われる種が記載されている」(図鑑より転記)
うっ嘘ぉ~!
サラッと凄いことが書かれている!
ベニキヌヅツミとシロオビキヌヅツミは同じぃ~!?!
書かれていることもさることながら、自分がどれだけ良い加減な読み方?理解の仕方?をしていたのか、それが大ショックである。
ベニキヌヅツミとシロオビキヌヅツミの判別が出来ないと長年悩んで来たのに。。。
同じものなら判別が出来なくて当然ではないか?!
あぁ!私の人生はこんなことばっかりしてきたに違いない~(余りのショックにネガティブになる。。。)
キヌヅツミの判別から、人生まで語ることもないのだが。。。(笑)
参考写真:2014.8.18 @田子 弁天島
上の写真とこの写真は同じ時の別個体。
白い帯が明確にあるので、2枚共”没”候補だった。
図鑑をよく読めば「白い帯が出るものが最も普通」と書かれている。
(はぁ~)
データ詳細
撮影日
2014.08.18 #438
撮影ポイント
田子 弁天島
使用機材
Olympus XZ-1