ラッパウニ

ウニの仲間(ラッパウニ科ラッパウニ属)

2024.7.2:投稿



【分布域】房総半島、相模湾までの本州南岸以南。
【生息域】岩礁海岸の潮間帯から潮下帯で見られる。
【特徴】殻は円形でやや扁平、殻径は約10cm。棘は短く、先端は鈍く、黄色から緑で白い筋が入る。ラッパ状の構造が表面のほぼ全体を覆う。これは棘よりやや短い程度の柄の先端に円盤が乗った形をしている。一般的なウニとは異なった外見である。因みにラッパウニの管足は閉じるとアルファベットの「Y」の字の形になる。





「ラッパウニ」

今迄にも見てきたはずの本種ラッパウニ!
何故かしっかりと意識して見たのは今回が初めて。

一度気付くと印象的なその姿が忘れられない。

名前の由来でもあるラッパのような形が無数に表面全体を覆う。



更には、ラッパウニは殻の上に貝殻や海藻類などを載せていることが多い。
これはカモフラージュしているのだとか。

それぞれ違ったモノを載せていて、辺り一帯はまるで「前衛生け花展」

海の中で数々の生け花作品を鑑賞しているよう。
個性的な作品が多く、かなり楽しめた(笑)


因みに本種の英名は「Flower urchin」





参考写真:同じ時ポイントでの写真。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2024.06.15 #1403

撮影ポイント

愛媛県愛南 ミツハエ

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「要注意!!」

 

このラッパウニはゼブラガニの宿主になっていた。
ゼブラガニにとっては良い宿かも知れないが、、、

 

本種ラッパウニは人間にとっては非常に危険な生物らしい。
ラッパウニの棘が毒腺を持っていてダイバーが不用意に触ったりすると、本種に嚙まれるたりする。
ガンガゼのように棘に刺されるのではなく、棘の枝の先端が内側に曲がって尖っていて、包み込むようにして毒を注入する。
間違って人間が毒を入れられると、次第に痺れが生じて、息切れが激しくなり、痙攣を起こしたりと全身に症状が出る。
決して決して、触らないように注意したい!!!

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2024.06.14 #1401

撮影ポイント

愛媛県愛南 ミツハエ

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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