ソメンヤドカリ

ヤドカリ科ヤドカリ属

2025.6.27:再投稿



15年ぶりにソメンヤドカリを撮った。
最後尾に掲載。






2023.9.7:投稿



【分布域】相模湾以南。
【生息環境】生息水深は浅い場所からやや深い水深まで見られる。サンゴ礁、岩礁、礁原、礁斜面、転石帯、砂底、砂泥底などに生息。
【特徴】眼は緑色。眼柄には赤色の横縞がある。はさみ脚は左側が大きく、掌部上部は粒状の突起が見られるが下部は滑らか。歩脚は濃いオレンジ色だが、各関節は淡いオレンジ色になる。サザエ類等の大型で殻口の広い貝を好んで宿貝にする。宿貝にはベニヒモイソギンチャクを付けている。夜行性で日中は奥まった穴などにいるが、夜は活発に表へ出て活動する。







「ナイトダイビング」

ナイトダイビングの時の海の中は、明るい昼間の海とは違う”夜の世界”へと変化する。

水中の生き物たちは、昼行性や夜行性のタイプがいて、暗い海の中では昼間は奥の方に潜んでいて目にしない生き物たちが活発にうごめき始める。


本種ソメンヤドカリも夜行性。
写真に写るこの個体も、恐らく海が暗くなるのを待って、隠れ家からのそのそとお出ましになったのだろう。採餌にでも出かけるのだろうか??


因みにこのソメンヤドカリ。
My first ヤドカリである。
2010年12月のナイトダイビングでのこと。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2010.12.10 #172

撮影ポイント

田子 アジロ崎

使用機材

SONY Cyber-shot (DSC-WX1)

「15年の歳月」

2025.6.27:再投稿

 

 

この写真の個体は眼が勾玉のよう。
そこが種を特定する肝だと思った。
こんな眼を持つヤドカリは初めてだと感じた。

 

この特徴ある眼に関心が行き、ソメンヤドカリの特徴である眼柄が白地に赤色の横縞模様であることに気付かなかった。

 

図鑑を捲ると。
2010年12月田子で撮った本種ソメンヤドカリだと判明した。
ならば、初めて見るヤドカリではない。
私の本種を判別する大切なポイントは「赤白ストライプの眼柄」だとインプットされていて、今回は”勾玉模様の眼”に惑わされて本種ソメンヤドカリだと直ぐには判断出来なかった。

 

夜行性だという本種。
夕方のそのそ活動を始めるらしい。
ヤドカリは動いてくれるとその存在が目に止まり易い。

 

冒頭の15年前の写真、撮影時刻は[17:23]
今回の写真の撮影時刻は[17:13]
時刻はほとんど変わらない。
しかし、
15年前は12月10日 この季節のこの時間では既に日没後だった。
今回は6月21日 未だ未だ陽は高く海の中も明るかった。
また、潜ったポイントも東の伊豆より遙かに西に位置する高知県柏島。
日の入りは当然遅くなる。
 
 

カメラはSONYのCyber-shot(デジカメ)からOlympusのOM-D(ミラーレス一眼)に替わっている。

 

15年の歳月。
その間に変わったのは、もちろん被写体でもなく、撮影環境でもない。
写真の出来栄えもさほどの変わりはない。
どうやら15年で一番変わったのは、、、

 

撮影者本人らしい。
冒頭の写真を撮った時はギリ50代。
今回は70代(笑)

 

 

参考写真:同じ時の同じ個体。
同じ絞り、シャッタースピードで撮っているが、こちらはやや青被っている。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2025.06.21 #1526

撮影ポイント

柏島 勤崎

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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