キリンミノ

スズキ目フサカサゴ科

2023.7.4:投稿



【分布域】南日本の太平洋岸、伊豆諸島、小笠原諸島、屋久島、琉球列島。
【生息域】岩礁やサンゴ礁の根の側面や転石帯、ガレ場、カイメンの側、サンゴの下などに単独でいるところが多く見られる。
【特徴】体側には暗褐色の横帯がある。眼上皮弁が長い。口先には3本のヒゲがある。胸鰭は扇状で大きい。成魚では胸鰭上部の鰭膜に切れ込みがない。幼魚の鰭膜の先端は伸長している。
【識別ポイント】本種の尾鰭付け根には”T”の字を横倒しにした模様があり、ネッタイミノカサゴとの区別に役立つ。ネッタイミノカサゴの胸鰭付けには青色又は黒色の円斑が多数並ぶ。また、本種の長い眼上皮弁はミノカサゴと識別ポイントになる。




「キリンミノ」

和名:キリンミノ
漢字表記は「麒麟簑」

学名:Dendrochirus zebra
英名:Zebra trukeyfish/Zebra lionfish

学名、英名共に「Zebra」の文字が見られる。

ゼブラは体側の横縞模様から来ているのだろう。
一方、和名のキリン(麒麟)は長い眼上皮弁が本種との共通項だろうか。

何処にスポットを当てるかでネーミングに違いが出てくる。
興味深い!



「キリンミノ 若魚」

写真の個体、尾鰭付け根に”T”の字を横倒しにした模様が見て取れる。
この模様は本種とネッタイミノカサゴなど同属の種との重要な識別ポイントである。


参考写真:2014.3.5 @石垣島 マンジュウポイント
青被った写真だが、こちらの個体の方が「幼魚」に近い。
胸鰭の鰭膜の先端が伸長している。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2016.11.15 #605

撮影ポイント

井田

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「キリンミノ 成魚」

 

キリンミノは背鰭に毒を持つ。
フサカサゴの仲間の中でも、キリンミノが持つ毒は特に強いそうだ。

 

この写真、かなり近づいて撮っているが、キリンミノは逃げない。強毒を保持しているため自信があるのか、、、泰然?悠然?としている。

 

近過ぎて全体が捉えられていない。が、体側の質感が良くわかる。

 

それにしても、この個体!!
散々ここまで「長い眼上皮弁」と強調してきたのに、、、。
みっ短い! 「短い眼上皮弁」
「短い眼上皮弁」の他はどう見てもキリンミノ。
こういう個体、非常に困る。
何か間違いがあるのだろうか。。。

 

参考写真:2015.9.21 @沖縄 水納島 鉄塔前
眼上皮弁が立派な個体の写真を探し出してきた!
奥にもアウトフォーカスでもう1個体。
あれっ!?
単独でいることが多いと図鑑にあったような。。。(笑)

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2015.09.20 #510

撮影ポイント

沖縄本島 万座 なかゆくい

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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