Indian dascyllus
スズメダイ科ミスジリュウキュウスズメダイ属
2022.12.3:投稿
【分布域】インド洋。
【生息域】内湾の水深5m前後の浅いサンゴ礁に生息。サンゴへの依存度が高く同じサンゴに複数匹で群れている。
【特徴】日本の海にいるフタスジリュウキュウスズメダイによく似ている。
本種は横帯が1本、胸鰭の辺りにある。尾柄部や尾鰭は白色。
「疑心暗鬼」
海の中で魚を見ると”確認と復習”を兼ねて、心の中で名前を思い浮かべる。
最近とみに記憶力の低下が著しく、魚も人もその名前が喉元まで出て来ても「ほらっ!アレ」状態。
“アレ”や”ソレ”が多発しているため、海の中でまで脳トレ?!笑
今回、タイの海の中でも名前を思い浮かべながら「こっちの海にもいるんだ〜」「日本では見かけない色彩。インド洋の魚?」と無意識に仕分けしていた。
本種 Indian dascyllus を見た時も「フタスジリュウキュウスズメダイ」と自らの記憶力を確認した。ところが、通り過ぎながら「何か体後方がやけに白っぽくない?」と疑念が湧く。
先に進むとまた別のサンゴにも本種は6~7匹で群れていた。どうやら、そこそこ普通種らしい。
注意深く目を凝らしてみると、やはりフタスジリュウキュウスズメダイとは違う。
尾鰭手前にあるはずの黒色の横帯がない。フタスジではない。
他の種でもこんなことを繰り返しながら、やがて私は”疑心暗鬼”に陥り、どの魚を見ても日本の魚とは違うのではないかと一々疑い始めた。
そして本種の場合。
案の定、フタスジリュウキュウスズメダイとは別種の Indian duscyllus という外国種だと判明。
それは、”疑心暗鬼”という何処かネガティブな響きから、”新種ゲット〜!!”という嬉しさへと昇華していく瞬間だった。
参考写真:2022.11.26 Thailand Tachai Painnacle
冒頭の写真より、この写真の方が色味は実際に近い。
が、如何せんフタスジリュウキュウスズメダイとの違いである体後半部が隠れてしまっている。
この個体のチャームポイントは、開いた口元!
顔と腹部に散在する青色の斑点。
データ詳細
撮影日
2022.11.24 #1210
撮影ポイント
Thailand Surin Island Packard Bay
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)