ヤクシマカクレエビ
テナガエビ科イソギンチャクモエビカクレエビ属
2022.11.12:投稿
【分布域】屋久島、奄美大島、石垣島、久米島、和歌山県串本、伊豆大島、大瀬崎。
【生息域】水深10m前後に生息するアワサンゴの仲間のポリプの中に隠れ棲む。
【特徴】全身乳白色。全長が1㎝程の小さなえび。ペアーでいることが多い。
本種は2009年に新種記載された。
手持ちの図鑑『海の甲殻類』は初版が2000年発刊。『エビ・カニ ガイドブック』は2001年が初版の発刊。
よって、これらの図鑑にはヤクシマカクレエビは掲載されていない。
【分布域】はネット上に、ヤクシマカクレエビの撮影地としてあげられている場所を記した。
【生息域】も自分の経験とネットからの情報を拾ってそれを記した。
【特徴】も写真などから分かる範囲内のことのみをあげてみた。
参考写真:2017.10 @屋久島 一湊 タンク下
ヤクシマカクレエビはペアーでいることが多い。
手前にいるずんぐりむっくりした大きい方が雌、奥の小さいヤセ気味な方が雄。
データ詳細
撮影日
2017.10.06 #646
撮影ポイント
屋久島 一湊 タンク下
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
「発見者!」
上に「2009年に新種記載された」と書いたが、この写真を撮ったのは、その1年後の2010年。
しかも、このエビの発見者・原崎森(はらざき しげる)さん本人にガイドして頂き紹介された時の1枚。
素人が言うのも烏滸がましいが、しげるさんは生物について滅茶苦茶詳しい方で、息付く暇もない程、次から次へと海の生き物たちを紹介してくれた。
余談だが、海の中で真っ赤な軍手をしていたのが印象的だった。
学名:Pliopontonia harazakii Okuno,2009
学名に発見者である原崎さんの名前がある。
因みに、名前の語尾に”i”が付くのは、男性であることを示しているとか。
2010年。今から12年前。
こんなに小さな分かりにくいエビでも、当時の私はしっかり物を認識することが出来たようだ。
ただし、この写真はマクロモードも何もないカメラで撮った画像をトリミングしている。
写真の出来はとにかく、貴重な思い出に残る1枚ではある。
データ詳細
撮影日
2010.09.23 #142
撮影ポイント
屋久島 一湊 タンク下
使用機材
SONY Cyber-shot (DSC-WX1)
「屋久島の名を冠した生物」
屋久島の海で、その”ヤクシマ”の名が付けられた生物に会えるのは殊更嬉しい。
目に問題を抱える身にとって、ヤクシマカクレエビは難敵ではあるが、何度でも撮りたいターゲットと言える。
本種の他に屋久島の名を持つ”ヤクシマキツネウオ”というイトヨリダイ科の魚がいる。
撮ったことはあるが、余り納得できていない。
この魚の幼魚と成魚をきちんと撮らないことには、屋久島通いを止めるわけにはいかない。笑
データ詳細
撮影日
2020.10.17 #925
撮影ポイント
屋久島 一湊 タンク下
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)