ハシナガチョウチョウウオ
スズキ目チョウチョウウオ科
2022.8.28:投稿
【分布域】相模湾:東部インド洋~西部太平洋の熱帯域。
【生息域】サンゴ礁域に生息。内湾を好み、濁った砂泥底の岩礁付近や、藻場に多い。水の澄んだ所やゴロタ石の海底は好まない。
【特徴】体色はシルバー色。体側には5本の黄金色~オレンジ色の横帯が通り、内1本は眼を通る。
背鰭には大きな眼状斑が1つ。尾鰭は透明。その尾鰭基底に黒色帯がある。
「嘴長蝶々魚」
漢字表記を見れば、名前の由来は言わずもがな!
また、この吻の形状を見ればその食性も想像に難くない。
サンゴの枝間に棲む小型甲殻類などを、その”嘴”のような吻で啄み摂取する。
日本国内での分布には「相模湾」「神奈川県三浦」の地名が挙げられているが「自然分布かどうか疑問がある」(『日本の海水魚』より)と図鑑には記されている。
いずれにしても国内では”稀種”であることには間違いない。
「マレーシアの海」
オーシャン・トライブでお世話になり始めた最初の頃、マレーシアの海へ数回連れて行って貰った。
シパダンやカパライなどは、今思い返しても素晴らしい海だった。
近年は海賊出没など治安状況の悪化で、残念ながら行くことが出来ていない。
本種はフィリピンやマレーシアなどの海では普通種。
私がハシナガチョウチョウウオを撮ったのはこの時1回のみ。
本種には良く似たチョウチョウウオ科な魚が数種類いる。
テンツキチョウチョウウオ、タキゲンロクダイ、キスジゲンロクダイ、ゲンロクダイなど。
データ詳細
撮影日
2010.11.21 #167
撮影ポイント
Malaysia Kapalai House Reef
使用機材
SONY Cyber-shot (DSC-WX1)