アマクサアメフラシ

アメフラシ科アメフラシ属

2022.3.31:投稿



【分布域】世界の熱帯域から亜寒帯域
【特徴】体地色は暗褐色から黄褐色。白色の小斑紋が集合したような不定形の斑紋が入る。ただし、体色や色彩は変異に富み、斑紋のない個体もある。春、浅所で多く見られる。



「洗礼」

春先の城ヶ島ビーチの海に入ると、いつも「アメフラシ*」の洗礼を受ける。
(*この投稿を書き始めるまで、アメフラシ科にはアメフラシ・アマクサアメフラシ・ジャノメアメフラシなどの種が数種類存在することを知らず、識別も出来ていなかった。まとめて「アメフラシ*」だと認識していた)


ウミウシの仲間には”宝石”を思わせる美しい種、或いは芥子の実のような小さな種もいる。
ところが「アメフラシ*」は色彩的にも黒褐色の体に白色の斑紋や細点、しかもその図体は20~40cmにも及ぶ。

そんな「アメフラシ*」が、この海にはゴロゴロいる。
小さなウミウシのように”探す楽しみ”すらない。嫌でも目に入って来る。
ましてやダンゴウオの幼魚を求めて海に入った目には、デカ過ぎる。サイズ感が違いすぎる!


冒頭の写真は本種アマクサアメフラシが産卵中のもの。

図鑑などでは「アメフラシの卵塊を”海そうめん”と呼ぶ」と書かれているが、本種の卵塊も”海そうめん”のようだ。また「アメフラシは数個体が数珠つなぎで交接しているところが見られる」とある。その点も同じ特徴があると思われる。この時も数個体が連結していた。



参考写真:同じ日に撮ったアメフラシ。
話がややこしいので敢えて掲載。
この個体はアメフラシ科アメフラシ属のアメフラシ。
アマクサアメフラシとは別種。
体は白色の細点に覆われている。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2022.03.25 #1111

撮影ポイント

城ケ島 梶が浜ビーチ

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

冒頭の写真を撮る1~2分前に、海藻の上に産み付けられた濃淡2色の卵塊を見た。
ここには既に「アメフラシ*」の姿はなかった。

 

「なんじゃ~!これは~?」
ちらし寿司に載っている錦糸卵か?
鶴屋八幡の鶏卵素麵か?

 

今回(2022年)は何度目かの城ケ島であり、アメフラシに対する”耐性”や”覚悟”は出来ていた。
出来てはいたがこの卵塊を見て驚かずにはいられなかった。
無彩色のような体から生み出される、この鮮やかな色彩はどうだ!

 

「アメフラシ*」の卵であろうことは直ぐに想像は付いた。
しかし、この淡い黄色とオレンジ色の卵塊は、どのように解釈すれば良いのかは分からない。
この卵塊がアメフラシのものか、本種アマクサアメフラシのものかも断定出来ない。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2022.03.25 #1111

撮影ポイント

城ケ島 梶が浜ビーチ

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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