ミナミハタタテダイ

スズキ目チョウチョウウオ科

2022.3.20:投稿



【分布域】南日本の太平洋沿岸、小笠原諸島、屋久島、琉球列島。
【生息域】岩礁域やサンゴ礁域に生息。
【特徴】体地色は白色。眼を通る黒色の斜帯は腹鰭まで達する。2本目の斜帯は背鰭から臀鰭に至る。こちらは黒色というより淡い茶褐色。3本目の斜帯は更に淡い茶色で背鰭後方と一体化して見える。これら3本の斜帯は平行している。吻は黄色。背鰭第4棘は伸長するが、先端は細くなっていない。



本種はチョウチョウウオ科のハタタテダイ属。
手元にある図鑑にはハタタテダイ属の仲間6種が記載されている。
・ハタタテダイ
ムレハタタテダイ
・ミナミハタタテダイ(本種)
・オニハタタテダイ
・シマハタタテダイ
・ツノハタタテダイ

上記6種はそれぞれ良く似ている。
しかし、本種は伸長した背鰭棘の先が細くならず、むしろ”旗”らしく幅が広くなる。


また、本種は鼻筋から吻が黄色。その特徴は学名の小種名にもなっている。


本種の学名:Heniochus chrysostomus
ハタタテダイ属(Heniochus)黄金色の口(chrysostomus)

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2018.11.24 #754

撮影ポイント

石垣島 コーラルブリッジ

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

写真によって、どんな状況でどんなことを思いながら撮ったか全く記憶がない場合と、鮮明にそれらを憶えている場合がある。

 

この写真は後者である。
中層から水深を上げて、明るい棚上に顔を出すと本種・ミナミハタタテダイの群れが目の前に現れた。
パラオの現地ガイドのノゾミさんのスレートにも「ミナミハタタテダイがいっぱい!!!」と書かれていた。

 

「ミナミハタタテダイは小さな群れを作ったり、ペアーでいることが多い」と図鑑には書かれているが、私はここまでの群れを見たのはこの時が初めてだった。

 

参考写真:2020.3 @Palau Siaes Corner
結果的にペアーになった写真。
この写真は明らかに奥のミナミハタタテダイを単体で狙っていた。そこへもう1匹が、しかも手前に乱入して来た。
期せずして”ミナミハタタテダイのペアーの写真”になった1枚。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2019.03.21 #770

撮影ポイント

Palau Grass Land

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

ミナミハタタテダイ 幼魚

 

本州沿岸でもミナミハタタテダイの幼魚を「季節来遊漁」として見ることが出来る。
この写真は西伊豆・田子で撮った。
幼魚には2本目の斜帯下方に眼状斑がある。

 

この写真、左に90°回転させている。
田子白崎の浅場で、主食のサンゴのポリプを熱心に啄んでいた。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2015.10.03 #516

撮影ポイント

田子 白崎

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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