オビトウカイスズメダイ
スズキ目スズメダイ科スズメダイ属
2022.3.2:投稿
【分布域】南日本の太平洋沿岸、伊豆大島、沖縄トラフ。
【生息域】生息水深は70~300mとも、135~175mとも言われている。深い岩礁域に生息。ごく稀に、限られた”季節”や”地域”に上がって来ることがある。
【特徴】成魚は背鰭と尾鰭が黄色く、吻んから尾柄部に掛けて白色の縦帯が体側中央を走る。その白色の帯の上側に眼の後方から伸びる太い茶色の域があり、下側にも茶色の域がある。
幼魚は体の背側は背鰭も含めて黄色。尾鰭基底にも細い黄色域がある。腹側は白色。腹鰭は白色というより”メタリックな水色”で良く目立つ。尾柄部に同じメタリックな水色の斑紋とそれよりもやや大きな黒色の鞍状の斑がある。眼の下にもメタリックな水色のアイシャドウが施されている。
【識別ポイント】同属のトウカイスズメダイに名前も姿も似ている。しかしトウカイスズメダイは体側中央に1本の縦のラインがあるのみ。吻から眼を通るラインの色は成魚の時は暗褐色、幼魚の時のラインは黄色に近い色をしている。
トウカイスズメダイより本種オビトウカイスズメダイの方が数は遥かに少ない。
速報
「2022.2.28 オビトウカイスズメダイに逢う!」
新聞なら駅前で号外を配る。
TVなら番組を中断して、スタジオからアナウンサーが「今入ったニュースです」と伝える。
民放はスポンサーとの関係でそれは難しいので画面にテロップで”ニュース速報”を流す。
これは私的に、それだけのニュースバリューがある話!
(世間一般では「それがどうした?」位の話ではあるのだが)
オビトウカイスズメダイの生息水深を考えると、本来ダイバーが逢える魚ではない。
ディープ・ダイバー・スペシャリティのライセンスを持っていても、40mまでが許された潜水可能水深。
だから、オビトウカイスズメダイに逢えたことは「一大ニュース」なのだ!笑
「オビトウカイスズメダイ 幼魚」
赤沢の砂底のほんの小さなエリアにヤギ類やウミトサカ類が生えている場所があった。水深は約38~39m。
そこだけが小さくも輝く”別世界”のようだった。
そのエリアに近づくと遠目からでも、オビトウカイスズメダイの姿は直ぐに確認できた。
想像以上に小さな個体だったが、余り動かない良い子だった。
常に右か左の斜に構えていたのが印象的。
そのポーズの取り方は天性のスターである。
こうして稀に本来の生息水深より遥かに浅い場所にいてくれたからこその「出逢い」だった。
データ詳細
撮影日
2022.02.28 #1103
撮影ポイント
赤沢 0番
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
「1103」
「幸せな偶然」
数字の並びにはこだわるタイプ。
温泉のロッカーや下駄箱など、好きな数字を選ぶ!
滅多に逢うことが出来ないオビトウカイスズメダイに出逢い写真を撮ったのは
ダイブ本数1103本目。
この時、オビトウカイスズメダイに負けず劣らずレアな「ゲッコウスズメダイの幼魚」との出逢いもあった。
正にスペシャルな1103本目だった。
11月03日がバースデーの私には嬉しくて幸せな「偶然」。
データ詳細
撮影日
2022.02.28 #1103
撮影ポイント
赤沢 0番
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
せつこ
2022.03.04
15:10
りゅう君
ホント赤沢凄すぎ!どうなってるのかしら 笑
絢爛豪華なハナダイ達に激レアなスズメダイ達。
玉ちゃんブログの欠伸中のキシマハナダイ、良く捉えたね。
海にたまに現れると噂の”龍”にも、また是非会いたいな〜!
りゅー
2022.03.03
08:34
やりましたね!!
今の赤沢は、図鑑でしか見れないと思ってた魚たちに会える海。時間がいくらあっても足りないですね。。笑