ニューギニアベラ
スズキ目ベラ科ススキベラ属
2021.10.20:投稿
【分布域】八丈島、和歌山県串本、高知県柏島、屋久島、琉球列島。
【生息域】水深10m前後の岩礁域やサンゴ礁域で見られる。潮通しの良いところを好む。
【特徴】雌雄の色彩はほとんど同じ。頭部から背面にかけて斜めに入る暗色域がある。そこ以外は白色の体色をしている。雄相の頭部には眼から延びる数本の青色のラインがある。雌相には鰓の上部、背鰭、臀鰭の3箇所に眼状斑がある。この斑は雄相では消失している。
決意表明の投稿??
屋久島の海でニューギニアベラを見た!
2021年、屋久島。到着後最初の1本。屋久島のガイド・至さんの指先を泳ぐのは「ニューギニアベラ」
図鑑には「かなり素早く、体を揺らしながら泳ぐ」と書かれている。更に「やや稀種。日本で雄相はなかなか見られない」とも。
だから?執拗に追い掛けた。
皆が言うには私の追い掛け方は、ターゲットに対して直線的にアタックするらしい(自覚はある)
結果、逃げられる。満足な写真が撮れない。
本種「ニューギニアベラ」も、そんな事情で投稿は控えようと”冷静”に判断した。
しかし。しかしである。
写真の個体は雄相!国内では中々見ることが難しい雄相。バリバリの雄相ではないかもしれないが、眼状斑は全て消えている。眼から放射線状に延びる青色のラインも見えている!!!(ここら辺で私からも”冷静さ”は全て消えた。。。)
別の図鑑には「屋久島では局所的ではあるが、かなりの個体数が見られ、繫殖行動も観察されている」との記載がある。この記述を読んで勇気百倍!屋久島には個体数が多い!!繫殖行動まで期待しなくても、必ずまた近いうちに会えるだろう!
来年こそ!!!笑
来年は眼状斑の有る、雌相か幼魚を撮る!!!
追記:ニューギニアベラという名前について。
「ニューギニア島」は太平洋南部に位置する島。この島はインドネシアとパプアニューギニアの2ヵ国の領土である。
ニューギニア島の”ニューギニア”(New Guinea)は、この地を訪れたイギリス人が熱帯気候や肌の黒い人々を見てアフリカの”ギニア”に似ていると思ったことから名づけられた。(Wikipedia参照)
ニューギニアベラの英名:New Guinea Wrasse
英名がそのまま和名になったようだ。
ネット上では「パプアニューギニアの海で多く見られるベラ」というのが名前の由来とされる記事が多い。
データ詳細
撮影日
2021.10.01 #1047
撮影ポイント
屋久島 一湊 タンク下
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)