カスリハゼ属の1種

スズキ目ハゼ科カスリハゼ属

2021.10.14:投稿



【分布域】屋久島、奄美大島、沖縄島、伊江島、伊良部島、石垣島、西表島。
【生息域】内湾奥の泥底や砂泥底の水深5m以浅に生息。
【特徴】テッポウエビ類と単独で共生し、巣穴の上でホバリングしているところも見られる。
胴体は太く短い。体色は灰褐色でこげ茶色の斜帯がある。第1背鰭後方には青色の眼状斑とその両脇に黄色い斑が見られる。これらの斑紋が無い個体もいる。第1背鰭に整った同心円状の縞模様がある。臀鰭の黒色縦帯は弓形。顔の頬部には茶褐色の斑点が散在している。黄色い体色の個体(黄化個体)も見られる。





カスリハゼ属の1種

図鑑『日本のハゼ』にはカスリハゼ属として、「カスリハゼ」と本種「カスリハゼ属の1種」の2種が掲載されている。両種の違いは臀鰭にある黒色縦帯の形状。「カスリハゼ」は横一文字。本種のそれは弓形である。

カスリハゼは比較的深い生息孔にいて、カメラを構える方向が適切でないと上手く全身を見ることもレンズで捉えることも出来ない。冒頭の写真を撮った前日も本種にチャレンジしたが、着底した位置が適切ではなく満足な写真が撮れなかった。その辺を気を付けて、翌日再度チャレンジした。

4~5枚ある本種の写真から、臀鰭の弓形と第1背鰭の同心円状の縞模様が分かり易い1枚を選択した。




データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2021.10.02 #1052

撮影ポイント

屋久島 一湊 タンク下

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

「カスリハゼ」名前の由来

 

「絣」が名前の由来であろうことは容易に想像できた。しかしこのハゼのどこらへんが「絣」なのだろう?と疑問に思った。ネット上を調べてみると断言はできないが、このハゼの体側にある斜めの横帯をカスリ模様に見立ててのものと思われる。

 

冒頭の写真と同じ個体だが、巣穴から全身を出している。ただ残念ながら共生しているはずのテッポウエビを見ることは出来なかった。
カスリハゼが「安全確認完了!」とのサインをテッポウエビへ送らなかったのだろう。
カメラを構えた(殺気を充満させた)ダイバーが直ぐそばにいるのだから、それは正しく的確な判断だった?!笑

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2021.10.02 #1052

撮影ポイント

屋久島 一湊 タンク下

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

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