クロフチウミコチョウ
ウミコチョウ科キマダラウミコチョウ属
2021.8.17:投稿
【分布域】南日本:西太平洋。
【特徴】体地色は黄色(レモンイエロー)で体表には橙色や青色の斑紋が頭楯と内臓嚢に散在する。側足縁は黒色で縁取られる。頭楯の水管様突起の先端、内臓嚢後部の突起は黒色。5mmに達する。
【識別ポイント】オレンジウミコチョウに似る。オレンジウミコチョウの側足縁の黒色の線は太く背面中央で接している。また、水管様突起はクロフチウミコチョウの様に細くない。
このペアーでいるクロフチウミコチョウを撮ったのは奄美大島の手広海岸。ウミコチョウ類のメッカ。
ムラサキウミコチョウは別として、ウミコチョウ科のウミウシは圧倒的に手広海岸での写真が多い。
初めて見た時には、ゴマ粒か芥子の実にしか見えなかった。しかし、だんだん目が慣れてくると模様も見えてきて楽しくなってきたのを今でも覚えている。
図鑑によると、ウミコチョウ科には30種類近くの種がいる。中には「ソコドウミコチョウ」や「ヤエネウミコチョウ」など八丈島のダイビングポイントの名前が付けられていると思われる種もある。
参考写真:それぞれの名称の図解。(自分自身がウミコチョウ科のウミウシの名称や構造がよく判らなかったので)
・頭楯(とうじゅん) 水管様突起の下で前に突き出た所をさすがこの個体では余り突き出ていない。
・水管様突起(すいかんようとっき)
・内臓嚢(ないぞうのう)
・突起(とっき)
・側足(そくそく)
データ詳細
撮影日
2014.05.05 #429
撮影ポイント
奄美大島 手広海岸
使用機材
Olympus XZ-1