ダンダラダテハゼ

2021.7.3:投稿



【分布域】南日本の太平洋岸、伊豆大島、屋久島、琉球列島。
【生息域】内湾のサンゴ礁周辺の砂底やサンゴ礁斜面の礫の混じる砂底に生息。3〜35mの水深で見られる。
【特徴】体側に輪郭の乱れた赤褐色の横帯が5本入る。この横帯の間には様々な形の斑紋がある。尾鰭基底にも5本の横帯とは別に不明瞭な横斑がある。体長は約11cm位。テッポウエビ類と単独で共生する。


「新種発見!!」(*新種とは、あくまでもこの図鑑内においての”新種””新入り”との意)

1:今まで撮っていない”新種”を発見して写真を撮る。
2:同じ種でも、雌雄・世代(成魚、若魚、幼魚、卵)・生態などの写真を撮る。
3:その生物の特徴が分かる写真、背景が綺麗な写真、(ピントの合った写真、、)を撮る。

海に入ると上記のようなことを思いながらキョロキョロ周りを物色しているのが私の常だ。
「おっ!この模様の魚は私の図鑑にはいないぞ!」と思ってシャッターを切っても、既に散々撮って来た種の場合もまま多い。「??何かが違うぞ」と違和感を感じて撮ってみたら”新種”だったということも偶にはある。

本種ダンダラダテハゼは、海の中で私が立てている”アンテナ”がキャッチした「違和感」がもたらした”新種”だった。
同じダテハゼ属のクビアカハゼに一見似ていた。しかし、色のコントラストが薄いと感じた。

冒頭に記した【生息域】通りの、礁斜面の礫混じりの砂地にいた。ダンダラダテハゼとの距離はやや遠目だったが、間を詰めて引っ込めたら元も子もない。遠いまま撮った。色々不満足ではあるが、今回は第一歩と考えることにする。(最初で最後の出会いかも知れないが)



因みに、本種の名前に付く”ダンダラ”。ダンダラトラギス、ダンダラスズメダイなどもいる。スズメダイに至ってはダンダラスズメダイ属と属の名前にもなっている。
(余談:幕末の新撰組の隊士が着ている羽織も「だんだら模様」と言われていた)


参考写真:共生するテッポウエビではなく、ハナハゼがチャッカリ巣にお邪魔している。こんなシーンも面白い。

データ詳細

撮影日のアイコン

撮影日

2021.06.13 #1015

撮影ポイント

柏島 後浜no.1

使用機材

Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)

コメント

※メールアドレスが公開されることはありません

CAPTCHA