ムシフグ
フグ目フグ科トラフグ属
2021.10.22:投稿
【分布域】伊豆大島、相模湾、和歌山県、日本海。
【生息域】沿岸域の岩礁周辺に生息する。
【特徴】本種が属するトラフグ属の中では小型種。体は小さな棘に覆われている。体背側は暗緑色で不規則な淡色斑がある。
ムシフグ
初めて「ムシフグ」の名前を耳にした。
現地サービスからの情報として「ムシフグ」がいるらしいとエントリー直前に聞いた。
あの高級食材「トラフグ」と同じ属のフグ。しかし、本種の肝臓、皮膚、卵巣は有毒であり、多くの都道府県条例で食用不可となっているとのこと。
初めて見たムシフグは“毒”などとは無縁のような可愛らしい顔をした小さな個体だった。
人(魚)は見かけによらないものだ。
フグ科の魚たちが毒を持つのは、自己防衛の為。
食べられた後で毒の効力?を発揮しても遅いと思うが、そこには秘密が隠されている。
毒のあるフグ科の魚を捕獲して摂食した魚には「あいつ達は危ない!食べるな!」というメッセージがDNAに書き込まれるらしい。そしてフグ科の魚を捕食しなくなる。
データ詳細
撮影日
2021.10.12 #1059
撮影ポイント
八幡野ビーチ
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)
ムシフグ 名前の由来
“ムシフグ”のムシは、背中の斑紋が「虫食い模様」だからだそうだ。
ムシフグに会ったのは、60分近いダイビングでいよいよエキジットしようかという頃。ごく浅い水深、表層近くに居た。
因みにこのムシフグ、山渓ハンディ図鑑『日本の海水魚』(1246種)には掲載されていない。同じく山渓の『日本の海水魚』(2420種)には辛うじて1枚の写真と記事が掲載されている。
データ詳細
撮影日
2021.10.12 #1059
撮影ポイント
八幡野ビーチ
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)