ホウキボシテンス
スズキ目ベラ科テンス属
2024.9.21:投稿
【分布域】八丈島、小笠原諸島、屋久島、沖縄県阿嘉島、沖縄県中部、西表島。
【生息域】岩礁やサンゴ礁周辺の砂底に生息。
【特徴】雌雄の色彩はほぼ同じ。雄相の体側には不明瞭な暗色域と尾鰭付根に細長い暗色斑がある。雌相の体側には楕円形の暗色斑があり、尾鰭付根に細長い暗色斑がある。幼魚は体色や模様にバリエーションが多く識別は困難。
「箒星テンス」
東京の竹芝桟橋を離岸したおがさわら丸は、レインボーブリッジを潜り抜け、丸一日24時間を掛けて南下。およそ1,000km離れた小笠原諸島の父島二見港へ接岸した。
2021年以来、3年振りに訪れた小笠原の海。
ダイビング船の上から見る海の色は正にボニンブルー。
到着後の1本目。
潜り始めて30分程が経過した頃、砂地に見かけない同じ模様の魚が6~9匹で群れていた。
小笠原の海は”油断ならない”。
”普通”の顔をして稀種が泳いでいる。
見付けた魚達がベラ科のテンス属の魚であることは、一目で分かった。
my新種であることも、確信できた。
夢中で撮ったが、今一つ間合いを詰められなかったのが悔やまれる。
宿泊先へ戻って、いの一番に件の魚の名前を調べた。
「ホウキボシテンス」
名前が判明して嬉しさが倍増した。
箒星!
良い名前だ、私好みの名前(笑)
尾鰭付根にある斑が箒星のような形からの命名らしい。
写真の個体は雄相なのか雌相なのか?判別に自信はない。
だが、おでこが絶壁なところが雄相の特徴に近い。
雌相はもっとなだらかなカーブである。
3年振りの小笠原の海!
本種ホウキボシテンスとの出会いによって、小笠原の海への期待は大いに膨らみ、幸先良いスタートを切った。
参考写真:同じ時の写真。
別個体か同じ個体かは分からない。
データ詳細
撮影日
2024.09.15 #1443
撮影ポイント
小笠原諸島 西島 西島大岩
使用機材
Olympus OM-D E-M5 MarkⅡ (M.60mm F2.8 Macro)